JUMPな日常４ (ページ10)

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Noside

薮「次にターゲットに接触できるとしたら、ターゲットが日本を発つ時だと思う」

山「なんで？まだしばらく日本にいるなら、その間でもいいんじゃないの？」

薮「伊野尾」

伊「はーい。まぁ、説明すると、ターゲットは取引相手のプライベートジェットで日本を発つのね。
で、その取引相手を突き止めたの」

知「あの量からしぼったの？」

伊「まぁ、色々手を使ってね。
その取引相手と少しコンタクトを図ったら、取引相手とターゲットが接触するのは、ターゲットが日本を発つほんの何分前からってことらしいの。
つまり、それまではターゲットの動向がつかめないってこと」

高「でも、伊野尾くんの実力なら、今どこで何やってるかくらい突き止められるんじゃない？」

岡「いや、やめた方がいい」

高「え？」

岡「前にも言ってたけど、ターゲットは絶対に同じ人間と2回以上接触しないように生活してる。
今日どこにいるかを知ったところで、明日以降はそこにいないし、行ってないところから探すにしたって範囲が広すぎる。
それに、あいつなら自分がマークされてたら気づくよ。
変に警戒心を与えたら、こっちが動きにくくなる」

伊「その通り。だから、ターゲットに接触できるのは、あと1回だけ。
その1回でケリつけなきゃいけないってこと」

中「なるほど…。なかなか厳しいね」

薮「おまけに、前回で圭人、山田、知念、大ちゃん、高木は存在がバレてる。
かなりやりにくいことには間違いない」

山「ごめん…」

知「……」

薮「過ぎたことはしょうがない。
とりあえず、その上で俺が考えた作戦、聞いてくれる？」