JUMPな日常４ (ページ5)

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岡本side

ーーーー過去編ーーーー

俺は、生まれた時からほとんど親戚に育てられた。
といっても別に優しくされてたわけじゃない。
親戚はみんな冷たいし、学校でも誰も仲良くしてくれなかったんだ。

なぜなら、俺の父さんは、ずっと自分の仕事を隠していたから。
それで気味悪がられた父さんの子どもが俺。
だから可愛がられるわけもなかったんだよね。

俺も後からESCに居たって聞いたし、父さんの仕事は聞いていなかった。
今になればどうしてかって理由は分かるけど、あのときは分からなかった。

でもおれは、父さんを恨んだことなんてなかったよ。
たまに会いに来て、一緒に過ごす時間は、何よりも大切なものだったんだ。

あ、お母さんはね、俺を産んだすぐ後に身体が弱くて死んじゃったんだって。
父さんはすごく悲しんでたって言ってた。

ガヤとは子どもの時から知り合いだったの。
ガヤのお父さんが、俺の父さんと同じグループで、そんなことはもちろん知らなかったけど、父さん達同士で仲良くさせたかったみたい。

とにかく俺は、何を言われても父さんが大好きで、父さんを誇りに思ってた。

でも、ある日……

藤父「圭人くん!!」

圭「あれ、ガヤパパどうしたの？ガヤは？？」

藤父「圭人くん、落ち着いて聞いてくれ」

圭「なに……？」

藤父「君の父さんが……亡くなった」

圭「……え？」

藤父「……殺されたんだ…」

あのときのことは今でも覚えてる。
急にそんなこと言われて信じられなくて、何度もガヤのお父さんを責め立てた。

それからしばらく経って、ガヤと一緒にESCに誘われた。
父さんが死んでからの俺は、父さんを殺したやつが許せなくて、そいつに復讐することばかりを考えていた。
だからそいつに復讐するために、俺はESCに入ったんだ。

ESCに入ってからは、色んな力をつけながらも、秘密裏に父さんを殺したやつの情報を集めてた。
ガヤは途中でやめたし、おれはHey! Say! JUMPに仲間入りしたけど、それも全部復讐するため。

俺は今まで、そうやって生きてきた。

そしたら、この間の任務でついに、石森秀次がターゲットとして挙げられた。
だから俺は、あいつに復讐するために皆から離れてガヤと計画を実行に移した…。