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★9-4 ページ27

八乙女side




薮「作戦だけど、山田と大ちゃんにはそれぞれ2.3人ずつ俺らが着いていこうと思う。
1人で行かせるのは危険だし、2人が暴走しても困るしね」

伊「まぁそれが妥当だね。誰が着く?」

薮「俺の考えとしては、大ちゃんのところに高木と裕翔、山田のところに知念と光を着かせようと思うんだけど、どう?」

有「ダメ」


大ちゃんが薮にはっきり反論するの珍しいな…。


薮「…どうして?」

有「有岡組は危険だよ。
いくら息子の俺でも、簡単に中に入れてもらえるはずない。
あの親父に会うってなればなおさらだし。
だから、俺と一緒に行くならBESTくらいの強さがないと無理。
3人には悪いけど、そうしてくれないなら死 ぬよ」

中「でも、家に行くだけでしょ?
戦いにいくわけじゃないし、そんな危険だとは思えないけど…」

有「…そう考えてるなら、なおさら行かない方がいい。
戦いにいくつもりで行かないと、怪我じゃ済まないよ」

薮「…分かった。じゃあ、大ちゃんの方には高木と伊野尾」


伊野尾ちゃん?珍しい…


伊「えー、俺ーー?」

薮「大ちゃんが危険だって言うくらいなんだし、たまには伊野尾も行ってきて」

伊「はいはい」


まぁ、確かに伊野尾ちゃんが行くのが1番自然かも。
高木は大ちゃんを抑えるのにもってこいだし。


薮「山田は?」

山「…俺は、薮くんがいい」

薮「俺?」

山「うん。知念は、ごめんけど、正直見た目で舐められると思う…。
父さんは見た目もよく見て判断するし」

知「ま、たしかに僕は子どもみたいだしね」

山「…ごめん……」

知「いいよ別に、気にしないで」

薮「どうして俺なのか、聞いてもいい?」

山「…さっきも言ったけど、父さんは見た目をよく見る。
薮くんは、見た目は立派な会社員って感じだし、受け答えもしっかりしてる。
父さんと話すなら、薮くんくらいの人じゃないと、話すらさせてもらえないと思う…」


なるほど…。確かに薮はそういうのはしっかりしてるしね。


薮「分かった。じゃあ、山田には俺が着くよ」

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作者名:まり | 作成日時:2019年1月15日 17時

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