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★9-3 ページ26

知念side



薮「大ちゃん、山田。2人はどうしたい?
どちらでもできなくはないし、今回は2人の意見も尊重したいと思ってるんだけど」

山「っ……」

有「……」


2人とも…


有「俺は…、潜入はしてほしくない」

高「…潜入しないってことは、有岡くんが家族に会うことになるんだよ?」

有「っでも、潜入は危険すぎる…!
あいつには、人の心なんて無い!!
みんなが危険な目に合うって分かってて、潜入はさせられないよ…」


…やっぱり、有岡組は危険なんだ。
ESCで戦闘トップの大貴が言うなら、間違いないと思う。


薮「山田は?」

山「…俺は、できればあいつらに会いたくない。けど…」

伊「けど?」

山「俺も、潜入は危険だと思う。
いくらみんなでもどうなるか分かんないし、できれば潜入させたくない…」


山田株式会社も危険。だったら…


薮「ってことは、2人とも家族に会うことになる。
それでもいいってことだね?」

山「…いいよ」

有「……うん」

薮「じゃあこの方向で作戦は進める。
まぁでもこのまま進めてもみんなも困るだろうし…。
山田、大ちゃん、話せる?」


2人の過去…。聞いたことないし、確かにこの任務をやるためには知っておくべきかも。


山「俺はさっき言った通りだよ。
必要とされなかったから出てきただけ。
うちの人は才能がない人は嫌いだから」

中「才能がないって、そんなこと…」

山「俺は普通だよ。
みんなみたいに、特別に何かが出来るわけじゃない」


涼介、そんなこと思ってたんだ……。


有「…俺は、その逆かな」

高「逆…?」

有「俺は、戦闘に秀でてた…。
だから親父は、幼い頃から俺に色んなことをさせたよ。
それが嫌で、逃げてきたんだ」


…大貴も涼介も、詳しいことは教えてくれないんだね。
まぁ、辛かったことを無理やり聞き出すのもよくないって分かってるし、しょうがないけど…。


薮「…まぁ、2人とも、もっと詳しく話してくれる気になったら話してほしい。
とりあえず作戦は今から伝える。まず…」


宏太も無理には聞かないみたい。
これで、上手くいくのかな…。

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作者名:まり | 作成日時:2019年1月15日 17時

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