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★Daily9-1 ページ24

知念side



大貴の特別任務が終わってから数日。
僕らは珍しく任務がない毎日を過ごしてた。


薮「次の任務の会議するよー」

中「はーい」


…まぁ、そろそろ来るとは思ってたけど。
次はどんな任務だろ?


薮「今回の任務についてね。伊野尾」

伊「はいはい。今回は大企業と大きなヤクザを潰す任務ね。
名前は、山田株式会社と有岡組」


ガタッ


中「わっ、どうしたの?」


名前を聞いた瞬間、急に立ち上がった涼介。


高「有岡くん…?」


大貴は俯いて顔が見えない。


伊「…まぁ、さすがにみんな察すると思うけど…。
2人とも、俺から言わせてもらうからね」


なに?……もしかして…


伊「この山田株式会社っていうのは山田の、有岡組っていうのは大ちゃんの血の繋がった家族だよ」


……!!


山「家族じゃない!!」

中「ちょ、やまちゃん!」

山「あんな奴ら、家族じゃない…!」

有「っ……」

薮「山田、落ち着け」

山「でも…!!」

薮「とりあえず、任務の話するから落ち着いて。
大ちゃんも、いいね?」

有「……うん」

山「っ…」


涼介は、宏太にそう言われて自分のイスに座った。
大貴は相変わらず俯いてるし…。


薮「伊野尾、続けてくれ」

伊「うん。さっきも言ったけど、今回はこの2組の摘発が任務ね。
この2組は、巨額の賄賂でつながってる。」


賄賂…?


知「賄賂ってそんな珍しいことじゃないよね?」

伊「まぁそうなんだけど、この2組はまぁ額が大きいっていうかさ。
そのお金でかなり裏を動かしてるらしくて。
だから、色んな企業からつぶしてほしいって依頼が来てんの」

知「なるほどね」

伊「証拠はいくらでもあるんだけど、問題がこの2組がそれぞれかなりの地位を持ってるってこと。
山田株式会社は、政府にも認められてて、世界的にも有名な会社だし。
有岡組は、大きくて迂闊に手を出せないから、警察も逮捕できないヤクザ組だし。
そんな2組が手を組んじゃったら簡単に手を出せないから、ESCに話が回ってきたって訳」


確かに、山田株式会社も有岡組も誰でも1回は聞いたことがあるような大きな会社とヤクザ。
安易に手を出せば、むしろこっちがつぶされかねないってことね。

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作者名:まり | 作成日時:2019年1月15日 17時

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