JUMPな日常４ (ページ21)

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中島side

でも、さっき知念が言ってたとおり、大ちゃんみたいな戦い方の人なら誰でもできるはず。
なんで大ちゃんばっかり？

伊「大ちゃんばっかり、ってとこに今度は引っかかってると思うけどさ。
これも黒橋さんの思惑があって」

山「思惑？」

伊「戦闘実験でとったデータは、政府に送られるの。
そして、世界中に秘密裏に存在している、ESCと同じようなグループと比較される」

なるほど…！つまり…

中「比較して、劣っていると思われちゃ困るってこと？」

伊「そーいうこと。
だから、ESCの中で戦闘ダントツトップの大ちゃんが戦闘実験の対象者になってるわけ」

知「誰かが大貴に勝ったら、大貴じゃない人が戦闘実験を受けることになるの？」

確かに、その考え方もある。
なにも、ずっと大ちゃんが1位であるとは限らない。

八「…それはないと思う」

伊「…光」

八「BESTはBESTの結成当時から、特別任務をやらされてる。
でもBESTのとき、大ちゃんは戦闘の成績は1位じゃなかった」

山「じゃあ、なんで大ちゃんが？」

八「…わかんない。
黒橋さんは、BESTができた頃からずっと、BESTにひどい任務ばかりさせてたから。
特別任務も同じようなことだと思う…」

あれ、でも…

中「…光くんも、特別任務やってるの？」

八「俺、は…」

伊「光は、特別任務がない代わりにずっと俺たちを支えてくれてた。
光がいなきゃ、俺らはこうやって生活できてなかったよ」

八「……」

…光くんも、何かあるってことか…。

伊「俺たちに昔から何があったかは、また別の機会に話すよ。
皆も、それぞれ話したくない過去くらい持ってるだろうしね」

山「まぁ…」

伊「とりあえず、今は大ちゃんの特別任務。
大ちゃんは本部に行って、今も戦闘マシーンを相手にしてる」

知「いつ帰ってくるわけ？」

伊「何時間っていうのは、基本的に黒橋が決めるの。
今回はいつもより少ない5時間だから、それくらいには帰ってくると思う」

5時間!?