□Daily8-1 ページ17
伊野尾side
薮「だから、有岡は病み上がりだって言ってるでしょう?
せめてもう少し期間を開けてください」
黒「関係ない。今回の責任をとれ」
薮「どうして有岡が責任をとる必要があるんですか?
責任をとるのなら、リーダーの俺で十分です」
黒「責任のとり方を決めるのはトップだ。
従わないなら、無理やり連れ出す」
薮「…!!
そんなこと許されると……!」
黒「それを決めるのはトップだ。
わかったらさっさと有岡を寄こせ」
前回の任務終わり。
黒橋は、前回の任務前半、失敗したことの責任をとるために、大ちゃんを差し出せと言ってきた。
薮「…今回は、どれくらいやらせるつもりなんですか」
黒「10時間は貸してもらう」
薮「…!!」
10時間!?
伊「無理、せめてもう少し減らして」
薮「伊野尾…」
伊「医者としてドクターストップ。
どうしても無理なら、その分俺が引き受ける。
それならいいでしょ?」
薮「っおい!」
黒「…それならそうさせてもらおう。
お前に特別任務を足しておく。
それで有岡の分を5時間にしてやろう。どうだ?」
伊「…それでいい。欲を言えば大ちゃんの特別任務は辞めて欲しいけど」
黒「無理な話だな」
伊「ちっ…」
俺たちがこんなにも大ちゃんに特別任務をさせたくない理由。
それは、年下の皆は知らない、大ちゃんの特別任務の内容にあった。
黒「明日、約束通り有岡を連れてこい」
薮「…分かりました、失礼します」
ガチャ
今回は光や高木も止めるだろうな。
それに、圭人の件みたいなことは、今後大ちゃんの特別任務につながりかねない。
そろそろみんなに話さなきゃいけないか…。
薮「伊野尾」
伊「なに?」
薮「お前、勝手な約束するなよ。
お前だって特別任務溜まってるだろ?」
伊「大ちゃんよりまし」
薮「比べることじゃない」
伊「今回は絶対ダメ。
大ちゃんの身体はまだ万全じゃない。
大ちゃんにさせないためには、誰かが引き受けるしかないでしょ」
薮「それはそうだけど…」
薮は、俺たちの理不尽な状況を1番分かっていて、その状況を変えようと1度がんばってくれてる。
だからこそ。
伊「そろそろ潮時じゃない?」
薮「…なにが?」
伊「BESTのこともみんなにバレたし、特別任務のことも話すべきだと思う」
薮「…俺も、そう思ってるよ」
伊「じゃあ…」
薮「…基地に戻ったら、みんなに話そう。
俺たちの立場を知ってもらうためにも」
みんな、納得してくれるかな…。
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作者名:まり | 作成日時:2019年1月15日 17時