JUMPな日常４ (ページ15)

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高木side

岡「……うん、だから、もういいんだ」

八「圭人…」

岡「元々、この件が片付いたら辞めるって決めてたし。
みんなには迷惑かけちゃうけど」

そう言って圭人は不器用に笑う。

岡「みんな、今までありがとう」

その言葉を遺して、圭人は基地を出ていった。

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5日後。
トップから正式に通告が来た。

内容は、圭人がJUMPを、ESCを、辞めるというものだった。
圭人の能力は、表社会で過ごすには有り余る。
だから裏社会のどこかで生きていく。
でも、俺達には一切関わらない場所で、身を隠して。
そうも書かれていた。

その通告書類には、たしかに圭人のものと思われる字で署名がしてあった。

俺たちは、何も言えなかった。

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それから１ヶ月が経って。

最初は1人いないだけで静かすぎる基地だったけど、少しずつみんな前に進んでいるようだった。
それもこれも、伊野尾くんのおかげ。

あの日。
通告が来たあの日、伊野尾くんは言った。

「うじうじしたってしょうがないでしょ」

「圭人は圭人で、生きたいように生きて、その責任を自分でとってる」

「だから俺達も、自分たちの生きたいように生きなきゃ」

「ずっとこんなとこで止まってたら、圭人に笑われるよ」

その言葉で俺たちは気づいた。
縛られて動けないのは俺たちの方だって。

圭人はやりたいようにやった。
その結果、この最悪なESCから1番に羽ばたいた。

……俺たちも進まなきゃ。
最悪だと、最低だと口にするだけじゃなくて、動かなきゃ。
じゃないと、何も変わりはしない。

だから俺たちは、今日も任務に立ち向かう。
今度は8人で。

俺たちは絶対大丈夫。

大丈夫だよ。