JUMPな日常３ (ページ8)

今日:63 hit、昨日:26 hit、合計:198,819 hit

●5-31 ページ8

髙木side

薮「…終わりだな」

…きっとそうだろう。
誰もがそう思ったとき、

有「!? おわっ!!」

有岡くんの攻撃を受けている間になんとか立ち上がっていた伊野尾くんだけど、その攻撃によって壁際に追い詰められていた。
だから、みんなが終わりだと思った。
でも伊野尾くんは、壁をのぼると、いつも知念がするみたいにひらりと体をひるがえし、今度は有岡くんを壁際に追いつめた。

「おぉ……!!」

これだから2人の戦闘は面白いんだよね！
さっきとは反対で、優位に立った伊野尾くん。

髙「薮くん、どう思う？」

薮「んー…、まぁ、大ちゃんだろ」

髙「そう？伊野尾くんは？」

薮「いい感じに反撃できてるけど、元々の体力から見るとそろそろ伊野尾はもたないんじゃない？」

髙「あー…。有岡くんはまだ余裕ありそうだしね」

薮「やっぱさっきの大ちゃんの1発は重かったでしょ」

髙「そっかぁ…」

こう話している間も、2人は戦っている。
でも薮くんの言う通り、伊野尾くんが繰り出す攻撃を、有岡くんはほぼかわす体力が残っている。
対して伊野尾くんは少しずつだけど動きが鈍くなっている。
これはもう多分、時間の問題かな。