JUMPな日常３ (ページ6)

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準決勝も飛ばします!
すみません汗

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有岡side

有「伊野尾ちゃん、今回も負けないよ」

伊「ううん、俺が勝つから」

ラスト一戦。
試験の時はたいていこの場に立つけど、目の前にいるのが伊野尾ちゃんだとやっぱり緊張するし、すっごくワクワクする。
他の人も強いんだけど、伊野尾ちゃんはレベルが違う。
まぁ、負けないけどね。

伊「なにボーッとしてんの？余裕だね」

有「まさか。するわけないじゃん」

伊「だよね」

〈決勝戦開始10秒前、9、8、7、…〉

緊迫した空気の中、戦闘室にある視線全てが俺たちに向いているのを感じる。
期待が存分に詰まった視線。
…いい試合しなきゃね。

〈3、2、1、開始〉

バッ

同時に動き出す。
俺が間髪入れずに繰り出す様々な攻撃を、無駄な動きなくかわしていく伊野尾ちゃん。
相変わらず、きれい。

…次は、伊野尾ちゃんの番。
今度は伊野尾ちゃんが繰り出す、これまた無駄がない攻撃を、淡々とかわしていく俺。

お互いペースが乱されることなく、攻撃、守備を繰り返す。

伊「…ちっ」

バッ

伊野尾ちゃんが俺から距離をとる。
このままやり合っても埒が明かないと、一度引いたんだろう。
…でも、

ダンッ!!

伊「!!!」

有「引かせないから」

俺は伊野尾ちゃんみたいにかしこくない。
大人しく引かせたところで、俺には大してメリットも思いつかないし、そんなの考えるのもめんどくさい。

伊「…いつもより、強引だね」

有「はやく終わらせたいからさ」

伊野尾ちゃんとの戦闘は、たいていペースを作った方が勝つ。
他の人とのときは、作る必要もなく終わらせちゃうんだけど、伊野尾ちゃんくらい強いとそういうわけにもいかない。
だって、そもそもペースを作ることが一番難しいからね。
隙が全くと言っていいほど無いから、相手のペースに飲まれにくいの。
まぁでも、逆に言うと、ペースを作れば問題なし。

んー…、どうやってペース作るかなぁ…。