JUMPな日常３ (ページ46)

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伊野尾side

ー数分前ー

薮『…作戦変更。ターゲットは諦めて、圭人を回収する。
合図と同時にNo.4、7は圭人を捕獲して出口へ走り出して。
No.5、9はその周辺をターゲットに邪魔されないように走る。
No.8は下に降りて散弾銃でターゲットの周りを打って、4人の邪魔をさせないようにして。
No.2はギリギリまで打たないで待機』

伊『ターゲットはいいの？』

薮『この状態からの摘発は厳しい。次のチャンスを待つ』

伊『了解』

・

・

・

薮「…始め！」

作戦通り、その合図と同時にそれぞれが動き出す。

ドドドドドド!!

岡「!?」

圭人の腕をつかんで走り出す山田と光。
さらにその横を出口へ向かって走る大ちゃんと知念。
散弾銃でターゲットの周りを打つ裕翔。

…と、そのとき

伊『No.7!!』

山「っ!!しまっ…!!」

知「…っ涼介！」

薮『なにやって…！』

パシッ

山「え…！」

有「行って!!」

薮『っ!!』

…っあの、バカ！

一瞬の出来事だった。
裕翔の散弾銃を無傷で抜け出したターゲットは近くにいた山田の腕をつかんだ。
その山田をターゲットから無理やり引き離して押し出し、代わりにターゲットの腕をつかんだのは、大ちゃんだった。

1人でターゲットの相手をするつもり!?

伊『No.5！いくらなんでも一人は無理だよ!!』

有「いいから行って!!」

薮『…っおい！立ち止まんな!!』

おもわず立ち止まった山田、知念にそう声をかける薮。
その指示に、光は山田と知念の腕をつかんで走り出す。

…確かに、今全員がこの場に残るのはリスクが大きい。
でもだからって、1人で残るのは、いくら強い大ちゃんでも厳しすぎる…!!