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薮side



知「もう無理!!」

伊「ほら、がんばって」

知「こんなの無理!!」

伊「無理じゃない」

知「無理!!やめる!!」

薮「まぁまぁ、落ち着いて。ちょっと休憩しよっか」

知「うん…!」

伊「えー…。甘いよそれ……」

薮「仕方ないでしょ」


そう、仕方ない。
俺たち3人は基地にいてパソコンで今回のターゲットについて調査してた。
だけど、ほんっとに情報が出てこないんだよね。
しかもかれこれ5時間。イヤになるのも分かるな苦笑


知「っていうか、本当にできるの?この任務」


やっぱりそこか……。


伊「やるしかないじゃん」

知「でもリスクも高いんでしょ?ここまでリスキーなのもなかなかないじゃん」

薮「まぁ、誰かがやらないと終わらないからね。断っても被害が増えるだけだしさ」

知「……」

薮「なに?」

知「……なーんか、宏太って変わったよね」

薮「…へ?どこが?」

知「伊野尾ちゃんは昔から危ない感じだったけど」

伊「こら、何言ってんの」

知「否定できないでしょ」

伊「まぁ……」

知「でも宏太って、もっとリスクを避けてた感じだった」

薮「そう?」


そう……だったっけ?


伊「ま、それでよく言い合ってたしね」

知「そうそう。伊野尾ちゃんといっつもケンカするの」

薮「……全然記憶にないわ」

知「えー、なんで?僕もゆーてぃーもあんなに困ってたのに」

薮「んー……」


ほんとに覚えてないなぁ……。


薮「俺、今はどんな感じ?」

知「伊野尾ちゃんみたい。リスクとか見てない感じ」

薮「見てるけど」

知「うーん…、見ないようにしてる、かな。
伊野尾ちゃんは危ないときは危ないって伝えて、その上でそれをさせるからタチが悪いけど」

伊「さっきからひどくない?」

知「そうでしょ実際」

伊「まぁね」

知「でも宏太は、リスクはないよーって顔して、リスク大ありのところに放り込む感じ。
だから宏太の指示の方が怖いし」

薮「そうなの?そんなことないと思うけど」

知「あるの!っていうか、そんな風になった!
僕らよく話してるからね?これ」

薮「えー……」

伊「確かに正論かもね、それ」


んー…、そんなことある?
でも、この2人が言ってるってことは多分本当なんだよね。
えー、そうなのかなー…?

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作者名:まり | 作成日時:2016年5月14日 19時

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