JUMPな日常３ (ページ29)

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山田side

薮「任務の会議するよ！集合！」

有「はーい」

試験が終わってから2週間。
毎日任務をこなして、たった14日で5つも終わらせてきた。
そんでもって今日も任務。
もうちょっと休みくれてもいいのにね。
ま、1番大変なのは薮ちゃんと伊野尾ちゃんだから文句は言わないけど。

薮「じゃあ、伊野尾お願い」

伊「はーい。じゃ、説明する前にまずこれ見て」

そう言ってスクリーンに映し出されたのはあるデータ。

伊「これは、今回の俺たちの任務と同じような任務を担当してきた先輩たちのデータ。
今まで4つのグループがこの任務を担当してる」

知「僕たちもそれ担当するの？ターゲットの核がつかめなかったってこと？」

何度も同じターゲットに挑むことってほとんどないからな。
主犯格が捕まらなかったってことがたまにあるくらいで。今回もそういうことかな？

伊「それが違うんだよね。実はこの任務、全部失敗してんの」

髙「……え？」

八「そんなことあるの？」

有「聞いたことない！」

伊「そりゃそうだよ。本部はずーっと隠してんだから」

全部失敗してる任務があったの？しかも、隠してた？
BESTも聞いたことないって、結構なことだよね？これ。

知「隠さなきゃいけないくらいのことなわけ？それ」

伊「さぁ？その辺はよく分からないけど、
この任務に関しては絶対油断できないことくらい分かるでしょ？
ちなみに、失敗ってかわいいもんじゃないから」

山「どれくらいなの？」

伊「詳しくはまだ分かんないけど、半年かけても証拠でなくて、潜入に行った人が全員全治3ヵ月ほどの大怪我負って、死にかけるくらいにはひどかったんだって。
とくに、初めてこの任務に挑んだグループからは、死者が出たらしい」

中「……死者？」

伊「そ。おかげでそのグループは解散。
おまけに、ESCの人間から任務中に死者が出たのは、後にも先にもこの1件だけ」

山「そんなの、俺たちが担当できるの？」

伊「断る？」

薮「断らない」

伊「でしょ？ってことで、一応やるから。いいよね？」

いいよね？って聞かれたところで、伊野尾ちゃんと薮ちゃんが断らなかった時点で、
俺たちに決定権はないんだからさ。
ある意味ひどいよね、これ汗