JUMPな日常３ (ページ23)

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伊野尾side

ずっと黙ってる人が1人。

伊「だーいちゃん」

有「……」

伊「もー……」

4人は大ちゃんのためにわざわざさっさと出てってくれたのにさ。
大ちゃん、黙ってうつむいたまま動かないし。

八「1週間後、だっけ」

有〈ビクッ〉

薮「行かなくてもいいんだよ？」

有〈ふるふる〉

やっぱり、つらいよね。
俺たちBEST、まぁ、光以外には特別任務がある。
大ちゃんのは俺の調査みたいにいつも何かしなくちゃいけないわけじゃないんだけど、やらなきゃいけないときはすっごくつらい。
見てるこっちも目をそらしたくなるくらい。
でも、大ちゃんはこんなにいつも追い込まれてんのに絶対逃げない。
だって…

薮「大ちゃん？」

有「…俺が行かなかったら、誰かがあれをしなくちゃいけないんでしょ？
あんなの、誰にもさせらんない…」

髙「有岡くん…」

大ちゃんは優しすぎるから。
いやだって逃げればいいのに。
俺の仕事みたいに、大ちゃんしかできないってわけでもないのに。
でも大ちゃんは、自分以外があれをしてるとこ、見てられないみたい。

八「大ちゃん」

有「…もう大丈夫。俺ちゃんと行くからね。
だから、ここで待ってて。約束！」

八「…うん、絶対待ってる。みんなで待ってる」

有「ありがと！じゃあ、お疲れ」

薮「えっ！あ、ちょっと!!」

ガチャ

薮「…はぁ」

髙「あんな見え見えの我慢、しなくていいのに」

伊「気持ち分かるから、何も言えないけどね」

もっと頼ってくれればいいのに。
まだ、頼ってくれないの？大ちゃん…。