JUMPな日常３ (ページ16)

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有岡side

なんで黒橋さんが……。

黒「伊野尾は本部に残ってろ」

伊「!! なんで！」

黒「仕事だよ仕事。お前のその力を使わせろ」

伊「誰があんたなんかのために使うか。あんたのための仕事はしない」

黒「誰のためかなんてどうでもいい。さっさと仕事を済ませろ」

…ほんとに、なんなの。
いっつもいっつも、伊野尾ちゃんのことそんなふうに……。

薮「黒橋さん、もう少し減らしてもらえませんか。
これ以上は身体が保ちません」

黒「お前らの身体なんてどうでもいい。
お前らはESCの駒なんだ。言われたことを要求通りやれ。
…とくに、BESTは、だな」

有・髙・八「「「……」」」

山「またそれ……(ぼそっ)」

黒「髙木、研修生の時より管理があまい。あそこに何かあったらお前の責任だぞ」

髙「……でも！
あのときより種類も圧倒的に増えたし、前みたいに管理なんてできるわけ…！」

黒「だったら、他のやつにやらせるか？」

髙「……！それは……」

黒「有岡、次は1週間後だ。
逃げるなよ。逃げたらどうなるか、分かっているよな？」

有「っ……」

八「あの、せめて、大ちゃんの時間減らすとか」

黒「お前はそういう発言をする立場にないだろう。黙ってろ」

八「……」

ひか……。

黒「有岡の能力が上がっているのなら、それを使うに越したことはないだろう」

有「……」

伊「…ムダにみんなのこと傷つけないでくんない？
言われなくても分かってんの、そんなこと」

黒「だったらやれ」

伊「…行けばいいんでしょ、行けば」

薮「伊野尾」

伊「先に帰ってて？終わったら戻るから。
聞きたいこともたくさんあるでしょ？山ちゃん」

山「当たり前だよ」

黒「行くぞ」

伊「じゃ、後でね」

伊野尾ちゃん、行っちゃった……。

薮「基地に戻るよ」

中「伊野尾ちゃん、いいの？」

薮「しょうがないだろ。本人が行くって言ったんだから」

知「早く帰ろ。空気重すぎ。耐えらんない」

髙「そうだね、行こっか」

なんでこんなことになるんだろ。全部、黒橋さんのせいなのに…。

岡「大ちゃん、行こ？」

有「圭人…」

岡「大丈夫だよ、きっと。俺、何も分からないけどさ苦笑」

有「…うん、ありがと」

今は、伊野尾ちゃんのこと待ってるしかないよね。

山「……」