僕のお嬢様 -２-

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太「晃一さん、迎え来たみたいです」

晃「おー、じゃあ行くか」





稜「僕らも行きましょうか」

海「うちも迎えちょうど来たみたいですし」

佑「うん…Aちゃん手当てありがとうね」





みんなを見送るために、玄関まで見送りに。みんなつい数日前とは正反対の傷だらけな顔だったけど、すごくかっこよくなったというか。大変な数日間だったけど、どこか非現実的だった気もする。







「…みんな、お大事に」

晃「Aにやってもらったしすぐ治るわ」

佑「僕も！」

海「場所借りちゃってすみません。ありがとうございました」

稜「五十嵐会長にもよろしくお伝え下さい」

太「Aさん達も、ゆっくり休んでくださいね」





私の両隣で、祐基と拓弥もみんなを見送り手を振る。五人が背を向けて玄関から出て行ったけど、吉野くんだけが戻って来た。





「？忘れも……、」

晃「まあ俺はいつでも待っとるからな。ほな〜」





一瞬だけ頬に柔らかいものが触れて、さっさと吉野くんは出て行った。



………今の、って…………両隣からの視線が痛い。祐基と拓弥の驚きと絶望のような顔。






祐「………ぁぁあああああああ！！！拓弥！！今！！見た？！！」

拓「…見たよ。ほんとあり得ねえ今から潰しに行くかよし行くぞ」

「…………」

祐「…お嬢顔真っ赤！！女の顔してる！！」

「しっ…してない！！」

拓「お嬢様……」

「……拓弥そんな顔で見ないで！！」





きっと、いや確かにあれはキス…頬っぺだったけど……


…吉野くんってやっぱり…慣れてる…？






佑「どうしたの？こーちゃん」

晃「忘れもんした」

海「…耳真っ赤ですけど何忘れたんですかね」

晃「うっさい」

稜「そこは黙っといてあげよ」

太「？？」




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