僕のお嬢様 -２-

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佑「っ……ふざけんな！！やめろ！！」





叫んだ福田くんが男達を振り払う。石田に泣きながら掴みかかると、また石田は鼻で笑った。






石「お嬢さんも若も吉野の跡取りも、よく見とけよ？自分のために体張るこいつらの姿」

佑「……っ…誰にもそんな事させない！！やらせるなら僕でいいだろ！！」

石「…だから言ってんだろ、地獄を見てもらいたいって。おい早くしろよ」

佑「やめろ！！離せ！！」






福田くんは再び押さえ付けられ、必死に抵抗する。その姿を見た小笠原くんと船津くんは唇を噛み締めた。




立ちすくんだまま動かない祐基と拓弥を見た石田は再び部下達に合図する。その合図を受けて部下達はもう動けないみんなをまた蹴り始めると、またみんなの呻き声が上がる。








「っ………もうやめてよ！！結局は私が目的なんでしょ！？もうみんなに手出さないで！！」


石「…ほんとうっさいな〜お前」





距離を詰められ、髪を掴まれると無理矢理目を合わされる。






「……っ」

石「ま、お嬢さんは後でゆっくりな〜」

「っ、触んないで！！」






腕や脚に触れる手に吐き気がする。手を振り払うと、舌打ちをしてまた私の腕を強く掴んだ。



ぐっと力を込められ痛みが走る。でもこんなの、みんなの痛みと比べたらどうって事ないんだ……









拓「………もうやめろ！！」







拓弥の大きい声に全員が動きを止める。






そしてバシャバシャ、と水の滴る音。私の心拍数は、一気に跳ね上がった。






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