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「ふぅー…」




とりあえず制服から着替えて、ぼすん、とベッドに横になる。少し冷たい風が頬に触れる。あ、窓開けっ放しだ。



起き上がって窓際まで行くと、ガサガサ、と物音がした。……猫かなんかかな?音はどんどん大きくなる。いや、これ動物じゃない……少し身構えてその音をじっと聞く。音はこっちに向かってくる。







「………A、ちゃん」








よく知っているその声。…なんで……









「……福田くん…」

佑「…Aちゃん」






Tシャツ一枚にスウェット、パーカーを羽織った福田くん。その顔には所々痛々しい傷跡。福田くんも戦う事を余儀無くされている証拠。窓のすぐ近くまで来た福田くんは、私の頬の絆創膏をじっと見つめた。





佑「……Aちゃん、僕のせいだよね……守ってあげれなくて、ごめんね…」

「…そんな、」

佑「……やっぱり僕、ダメダメだ」




きっと福田くんは責任を感じている。きっと今だってプレッシャー、責任感、色んな物に押し潰されそうになっているんだ。





だから、きっと、そんな事を言ったんだ。









佑「…逃げちゃお、二人で」








差し出された右手。この手を取ったら、もうどうなるかわからない。けど今の私には、後の事を考える余裕なんてなかった。吉野くんの言葉も、祐基と拓弥の事も、今の緊迫した状況からも、逃げてしまいたい、そう思ってしまった。









佑「………行こう」

「……うん」





少し潤んでいる福田くんの瞳。その右手は、少しひんやりしていた。私は振り向かないで、ただ福田くんに手を引かれ走り出した。





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K!NOKO//(プロフ) - みんなでお泊まり的なのがみたいです! (2017年8月4日 17時) (レス) id: d70e71fa7b (このIDを非表示/違反報告)
ちぇるん。(プロフ) - いつも楽しみにしてたので番外編書いていただけるのはすごく嬉しいです!拓弥と祐基のお嬢様なんですけど個人的にこーちゃんとの絡みがみたいです! (2017年8月3日 3時) (レス) id: cba54d5afa (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - エムさん» コメントありがとうございます(^_^)少しお話考えようと思います!頑張ります! (2017年8月1日 19時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - sunpoi5さん» コメントありがとうございます(^_^)その4人とのお話も書きたいですし稜海やタカシとのお話も書けたらなと思います! (2017年8月1日 19時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - 陽彩さん» コメントありがとうございます!お話少し考えようと思います! (2017年8月1日 18時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:な な . | 作成日時:2017年6月8日 21時

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