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「ただいまー…」

祐「ただいま戻りましたー!」

拓「……なんか、騒がしくないですか?」






「おい!そっちに寝かせろ!」

「救急箱持ってこい!」




お嬢と拓弥と三人で家に帰ると、家の中が何やら騒がしかった。バタバタと走り回る会長の付き人や部下達。






「…え、何!?」

「あ、お嬢様…」

拓「どうしたんですか!?」

「いきなり襲われたんだよ、祐基と拓弥も手伝え!」

祐「襲われた!?」




リビングには数人が傷だらけで倒れていた。襲われたって……僕と拓弥だけじゃなくてお嬢もみんなの手当てにかかる。


…ふと、さっきの海の言葉が頭を過る。五十嵐一家を潰す、って。







「………祐基、拓弥…ちょっといいか?」

拓「…会長……」

祐「……はい」





神妙な面持ちの会長。いつも笑顔だけど、今回ばかりはそういう訳にいかないんだろう。





「………今回の話は聞いたか」

拓「……東堂一家が、分裂していると…」

「…ああ。あいつらは必ずAを狙ってくる」

祐「……はい」

「…絶対にAを守れ。何があっても、だ」

拓「…もちろんです」

祐「僕らは何があっても、お嬢を守ります」






話を終えて襖を閉めると、拓弥が溜息を吐く。多分、今考えてる事は一緒だ。お嬢には黙っていた方がいいのか、と。





祐「早めに言った方が…」

拓「……でも、福田絡みだし…」

祐「お嬢、『私がどうにかする!』って言うかな…」






そうなるとお嬢に及ぶ危険は更に大きくなる。結果、黙っていようという事になった。


お嬢に、隠し事をしてしまう。「私に隠し事は通用しないからね」と言ったあの時のお嬢の姿を思い浮かべる。……お嬢、ごめんなさい。





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K!NOKO//(プロフ) - みんなでお泊まり的なのがみたいです! (2017年8月4日 17時) (レス) id: d70e71fa7b (このIDを非表示/違反報告)
ちぇるん。(プロフ) - いつも楽しみにしてたので番外編書いていただけるのはすごく嬉しいです!拓弥と祐基のお嬢様なんですけど個人的にこーちゃんとの絡みがみたいです! (2017年8月3日 3時) (レス) id: cba54d5afa (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - エムさん» コメントありがとうございます(^_^)少しお話考えようと思います!頑張ります! (2017年8月1日 19時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - sunpoi5さん» コメントありがとうございます(^_^)その4人とのお話も書きたいですし稜海やタカシとのお話も書けたらなと思います! (2017年8月1日 19時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - 陽彩さん» コメントありがとうございます!お話少し考えようと思います! (2017年8月1日 18時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:な な . | 作成日時:2017年6月8日 21時

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