僕のお嬢様

５.お嬢様、青春する ページ6

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そんなこんなで放課後。福田くんは体育館の掃除だそうで、下駄箱で待ち合わせする事になっている。

……問題はあいつらだな…




祐「お嬢〜！帰りましょう！」




今日のお迎えは祐基か…祐基ならなんとか…




「私、友達と約束してるから先帰ってて」

祐「じゃあ、帰りお迎えに行きますね！何時になりますか？」

「うーんわかんない。また連絡するから」

祐「でも心配だなあ…」

「どっか店入って待ってるからさ！大丈夫！」

祐「…そうですか？じゃあくれぐれも気を付けてくださいね？」

「うん！ありがと！」




…祐基で良かった。拓弥だったら誰とどこに行って何をして何時に帰るのか全部言わないと行かせてくれないし。よし、祐基と拓弥は帰ったしこれでオッケーだ。





佑「Aちゃんごめんね、お待たせ！」

「ううん大丈夫、行こ？」




下駄箱で待っていると走ってやってきた福田くん。手を合わせて ごめんね！ってやる姿もかっこいい…。



近くのショッピングモールに行くために二人で歩く。隣には福田くん。祐基じゃない、拓弥じゃない、福田くん。夢みたい…福田くんが隣に……ああ…かっこいい…鼻高いしまつ毛長い…笑い声可愛い…




佑「あ、危ない」




見惚れすぎて前から自転車が走って来たのに気付かなくて、福田くんに腕を引かれてはっとする。顔を上げると福田くんとの距離が思ったより近くて物凄くドキドキした。




「あ……ありが…とう」

佑「…う…うん…」



福田くんがぎこちなく手を離す。…何これ甘酸っぱい！こういうのやりたかったのずっと！青春！




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