僕のお嬢様

29.お嬢様、久しぶりの我儘 ページ38

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みんなが私のために色んなことをやってくれた。





晃「A！泣くなら俺の胸で泣き！」

祐「いや！僕の！」

佑「村田くん既に泣いてるからダメ！僕の！」

海「このタイミングで争わないで下さい」

太「これ、使って下さい！」

稜「あんまり泣いたら目腫れちゃいますよ」

拓「…お嬢様、僕らみんなお嬢様の側にいますから」





今だって泣いてる私をどうにかしようと、七人がかりで。私は子供みたいだ。






「……みんな、ごめんね」

祐「お嬢…」

「…でも、ありがとう。正直最初のクソつまんない漫才の時点で蹴り飛ばしてやろうと思ったけど」

稜海「えっ」

「……どうしても身体が動かないっていうか、色んなことに着いてけなくて…気持ち的にも参っちゃって」

太「ご飯も食べてないんですよね？一口でも食べた方がええと思います」

「うん…やっと今食べる気になってきたからさ、みんな今日泊まってきなよ」

佑「えっ！？お泊まり！？」

拓「な…お嬢様何言ってるんですか？」

「みんなが色々やってくれたお礼にご飯作るからさ、そのついでに。客間なら広いし布団もどうせ余ってるでしょ」




そうですけど…と拓弥と祐基は顔を見合わせる。私はみんなでいたかった。二人がいれば大丈夫とはいえ、少し不安だった。こんだけいたら嫌でも騒がしくなるだろうし、嫌な事を考えなくて済むと思う。幸いなこと明日は土曜日だし。





拓「みんなの予定もありますし、」

「みんなどうせ暇なんでしょ、……ね、お願い」

祐「…う……可愛い…」

晃「……暇や！「晃一さん、明日は朝から会ちょ、」めちゃくちゃ暇や！なんなら住み込んだるわ！」

太「………はい！暇です！」

佑「うん！もうみんな暇！暇人！」

拓「……はあ、しょうがないですね」

稜「…瞬殺」

海「このお嬢さんすげーわ…」




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