僕のお嬢様

18.お嬢様、口説かれる ページ22

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「吉野くんって……吉野一家の吉野くんだったんだ…」

晃「せやで」



会場の中庭のベンチに二人で腰掛ける。吉野くんが吉野一家の時期跡取りだなんて全く気が付かなかった。




晃「俺は最初っから気付いとったで、あと太陽も。五十嵐さんとこの娘さんやって」

「言ってよ…」

晃「吉野って聞いたらわかるやろ」




今までいかに真面目にやってなかったかバレてしまう……そして、もう一つ衝撃的な事実。さっきの吉野くんとの再会のシーンに巻き戻る…








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晃『…吉野一家時期跡取り、吉野晃一です』

『よ…よ…よよよよよよよよよよ吉野くん？！？』

晃『よ多すぎや。久しぶりやな』

吉『なんや会った事あるんか？』



ふと、吉野くんの斜め後ろにいるスーツ姿の高身長な男の子に視線を移す。な…な…なんで……






『ま…ま……松尾太陽！！！』

太『Aさん…フルネームで覚えていただいてるなんて光栄です！』

『なんでいるの！？』

晃『こいつは俺の付き人や』

『ぇぇえええええええええええええ』




松尾くんは幼い頃に両親が亡くなって、親同士仲の良かった吉野家に引き取られたらしい。身寄りのなかった自分を引き取ってくれた吉野家は恩人だと、吉野くんの付き人として忠誠を誓ったとかなんとか…。その辺は少しうちと似てる。




「もう一気に疲れた…」

晃「………」

「な、何？」

晃「Aさあ」

「なんで呼び捨て」

晃「ええやん俺らの仲やん。それよりさ、やっぱこうしてるとだいぶ雰囲気変わるんやな。綺麗やわ」

「………そ？ありがとう」



ふわりと笑った吉野くんに突然綺麗と言われ不覚にもドキッとする。…もしや慣れてる？




拓「…お嬢様を口説きやがって」

祐「……くぅぅお嬢が女の顔してる…おいあいつを止めろよ！付き人だろ！！」

太「晃一さん男らしいなぁ…かっこええ…」





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