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13.お嬢様、思い出に浸る ページ17

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「わあ〜〜!誰か助けて!」

拓「お嬢様!?大丈夫ですか……って」




よく晴れた日曜日。お嬢様の部屋から叫びが聞こえて急いで向かうと、本やら何やらの下敷きになっているお嬢様。




拓「ちょっと何してるんですか…」

「ありがとー…アルバム取ろうとしたらこんなになっちゃった」

拓「言っていただいたらお取りしましたのに」

「これくらい自分で取れるし」

拓「取れてないじゃないですか」




アルバムを差し出すと嬉しそうに受け取ってベッドに腰掛ける。ペラペラとページをめくっていくお嬢様。




拓「懐かしいですね」

「ほんとね〜、ほら見てこれ」




前に立って覗いているとお嬢様に腕を引かれ隣に座らせられる。また一枚ページをめくると、三、四歳くらいの時だろうか。真ん中はお嬢様、お嬢様を挟むように向かって左に僕、右に祐基が写った写真。これはきっと、初めて会った日の写真だ。確かこの日も今日みたいによく晴れていた。




「祐基も拓弥もこの頃は泣き虫だったよね〜」

拓「主に泣いてたのは祐基です」




孤児院にいた僕と祐基を引き取ってくれたのが四代目会長、つまりお嬢様のお父さん。「血は繋がっていなくても家族だ」と言ってくれた会長、そしてこの家で初めて会った時から笑顔がとても可愛いかったお嬢様。


家庭の暖かさ、大事な人を守る事、たくさんの事を教えて育ててくれた恩人のため、お嬢様のために全てを捧げると決めた僕と祐基は強くなった。背中の龍はその誓い。




「でも、もう泣かないもんね。祐基と拓弥は強いよ。すごくかっこいい」

拓「…お嬢様……」

「それに祐基と拓弥は、私の大事な人」

拓「……僕もです。お嬢様が世界の何よりも大切です」





柔らかく笑ったお嬢様はとても綺麗だった。口が悪くて適当でサボり癖があって寝起きが悪くて。けど、お嬢様はずっと会長を支えているし最近は一人娘としての自覚も持ちつつある。それに誰よりも僕らを想ってくれている。そんなお嬢様のためなら、僕は死んでもいい。それは祐基だって同じだろう。






「ねえ拓弥、」


拓「何ですか、お嬢様」


「今日の総会サボっていい?」


拓「………」




…自覚を持ちつつある、の所は訂正しよう。




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14.お嬢様、忘れ物をする→←12.お嬢様、イケメンに出会う



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ひろ(プロフ) - 初めて書かせていただきます!すごく面白いです!みんながワイルドな感じでドキドキですね(///ω///)続き楽しみにしてます!! (5月16日 2時) (レス) id: ce336a9dfc (このIDを非表示/違反報告)
エム - なな.さんの作品めっちゃ好きです!更新待ってまーす! (5月10日 0時) (レス) id: be027d3da3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:な な . | 作成日時:2017年5月7日 12時

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