23.お嬢様、プロポーズされる ページ29
.
晃「なあA」
「んー」
晃「俺と結婚せえへん?」
「ブッッ」
オムライスを食べに行って、食後のお茶を飲んでいると突然の衝撃発言。なんやねん汚いなーと言いながら吉野くんがテーブルを拭く。
「いや…いやいや……おかしい」
晃「何が」
「いやだって順序ってもんがあるでしょ?こういうのはまずはお友達から…」
晃「結婚できる歳までまだ時間あるからそれまでにゆっくり知ればええやん。それにさ、五十嵐一家としても吉野一家としても悪い話じゃないと思うで」
「……え〜?いや、うーん…」
晃「五十嵐一家と吉野一家、統合すれば勢力は二倍、いやもしかしたらそれ以上になるかもしれん。そしたらもう俺ら安泰やで?」
……そうかもしれないけど。なんか正当な理由には聞こえるけど流石に流されないよ、私…
晃「Aさ、五十嵐一家の将来って考えた事あるか?」
「………それは」
晃「Aは一人娘やし跡取りがおらんやろ。まあ最悪Aが継ぐっちゅうのもありかもしれんけど、あのおやっさんがそうするとは思えへん。そしたらどうするん?五十嵐一家終わるで」
一家の終わり、将来。それはいつかは考えなくてはいけない事で。
吉野くんの言う通り私は一人娘だ。お父さんはまだまだ元気だし大丈夫だけど、もし万が一の事があったら。私は、祐基と拓弥は、どうなるのか。そしてお父さんの付き人や今家に居る人達も、どうしなきゃいけないのか。
晃「……ま、そんな場合もあるでって話や」
「………」
晃「…まあ一番の理由は総会で最初に見た時からこいつ嫁にしたら最高やろな〜思っただけやけどな、一目惚れやわ」
「……きめー…」
.
561人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひろ(プロフ) - 初めて書かせていただきます!すごく面白いです!みんながワイルドな感じでドキドキですね(///ω///)続き楽しみにしてます!! (2017年5月16日 2時) (レス) id: ce336a9dfc (このIDを非表示/違反報告)
エム - なな.さんの作品めっちゃ好きです!更新待ってまーす! (2017年5月10日 0時) (レス) id: be027d3da3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:な な . | 作成日時:2017年5月7日 12時