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抵抗する力もない、もうダメだと思った。その瞬間、ゴンと鈍い音がした。先輩が痛い痛いと騒ぎ出して、どこかから木材が飛んで来たようだ。
『イジメは駄目ですよ、先輩』
拓『おじょ……A、』
祐『なんで…』
『…Aちゃん！違うんだよこれはあの…』
『…なんで私の名前知ってんの？キモ』
『！？キモ…！？いや俺三年の中川だけど…知らない！？』
『…は？知らねーよブス帰れ！！』
その一言で先輩は撃沈。割と有名だと思っていたのに知らないだのキモいだのブスだの言われ放題でプライドズタズタなんだろう…それにしてもお嬢の言葉の破壊力…先輩達はおずおずとその場を離れた。
お嬢は僕らを支えて壁際まで運んでくれた。壁にもたれる僕と拓弥をお嬢が交互に見た。
『バカ！！』
ものすごく怒った様子のお嬢。こんなに怒ったお嬢は、初めて見た気がする。
拓『……申し訳ありません』
『…なんで私が怒ってるか、わかる？』
祐『…バレそうになったから…ですか？』
『ちげーよバカ！』
祐『痛ーーーい！！！』
『心配してるの！バレるとかそういのより、二人の身体の方が大事！』
拓『…お嬢様、』
少し涙目になったお嬢。それにつられて僕と拓弥もうるっと来てしまう。
『大事な人に隠し事されるって辛いのよ、それに知らない所でこんな風にやられてるのも嫌』
祐『………』
『何年一緒にいると思ってんの？私に隠し事は通用しないからね』
拓『……はい。お嬢様』
大事な人、と僕らの目を見て言ったお嬢はとても綺麗で格好良かった。そして、隠し事をして傷付けるくらいなら、心配をかけさせて欲しいと言ったお嬢。お嬢に隠し事はできない、やっぱりお嬢には敵わない。それからお嬢に隠し事はしていない。
拓「………そういえばまたお嬢様のアイス食べただろ」
祐「えっ……食べ…て…ない」
拓「……隠しててもバレるぞ」
祐「………」
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ひろ(プロフ) - 初めて書かせていただきます！すごく面白いです！みんながワイルドな感じでドキドキですね(///ω///)続き楽しみにしてます!! (2017年5月16日 2時) (
レス) id: ce336a9dfc (このIDを非表示/違反報告)
エム - なな.さんの作品めっちゃ好きです！更新待ってまーす！ (2017年5月10日 0時) (レス) id: be027d3da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な な . | 作成日時：2017年5月7日 12時
