23P Morimoto side ページ23
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大見謝さんと取材先でわかれ
夕方、仕事から帰ってきたら
スタッフさんに呼ばれシェアハウスの裏にある
マンションの一室に来た。
撮影機材や本当のスタッフさん達が
代わる代わる泊まる部屋だから来たのは初めて。
そこにはオーディションメンバー全員が既にいて
北斗と樹は俺に気付いても軽く手を上げるだけ
「皆さん揃われましたので、改めて状況説明と
今後の流れの変更点をお伝えしたいと思います」
森「変更点？、あれ、1人足りない気が……」
樹「脱落だよ、ルール違反」
森「え、」
てことは、今いない人が作家さんたちに
バラしたってこと？？
じゃぁ、変更点って……
「企画の趣旨自体をバラしたわけではないですが
自身の職業をバラした上で、役を貰えないかと
塩見さんに迫られたそうです。」
おお……凄いな
企画をバラしたわけじゃないなら
オーディションが中止になるわけじゃないのかな
「塩見さんは自宅で撮影することになりました。」
種「塩見さんの作品が選ばれた場合、全員
役を頂く可能性が低いと思いますが」
「作家さんの審査に今回のことは考慮しませんが
オーディションに関しては塩見さんは審査員にはならないということに決まりました。」
近付けなくなった分
そりゃそうだわな……
今のところ目立って俺に影響はない。
そう考えていたけど
北斗は先に状況説明を受けたからか
冷静に種田さんに続いて質問をした。
松「シェアハウスAの他の作家さん方への対応について伺いたいです」
森「……」
「…大見謝さんは気付かれているようですが
他の参加者の方との接触もないようなので
そのまま続けて頂くことになります。
Aさんは部屋から一度も出ておられないので
問題ないかと思います。」
朝から一度も？
種「頼まれた資料の受け渡しを代わりに頼みましたがそれを踏まえてでしょうか」
「はい。スタッフが責任を持ってお渡し致しました。
様子の変化も見受けられませんでした」
帰ったら差し入れにココアと
仕事で貰ったチョコあげよう。
今日の約束があるから仕事も頑張れたよって
言ったらA、困るかな
「えーそして変更点ですが、」
明日の約束も出来たらいいなぁ
散歩、一回は一緒に行きたいし
「明日からシェアハウスA,Bの担当を
入れ替えて台本を進めて頂くことになります」
森「え？、」
「作家さん全員の方と交流していただき
公平にオーディションを行う為です」
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作者名：あり
| 作成日時：2019年9月14日 2時
