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先日なんとか予選通過し
無事、最終10人に選ばれた私は
色んな会社の人や、編集者、監督…
俳優さんやモデルさんも沢山いる
なんとも場違いなパーティーに招待された。
芸能界に疎い私でも知ってる人ばっかり…
樹「北斗ー」
松「なに」
樹「こちらAグループの、Aさん」
松「あ、……よろしくお願いします。
田中と同じくスタッフの松村 北斗です」
慣れない場だけど
スタッフさんは優しくて、
沢山挨拶してくれる。
「初めまして、よろしくお願いします」
樹「じゃぁ、最後まで気楽に楽しみましょう」
「はい。ありがとうございます」
挨拶が終わると田中さんはほかの方にも挨拶に行く為
慌ただしく行ってしまったけれど
松村さんは隣に立って
無言で何か飲み始めた
松「……飲みますか、林檎ジュース」
「あ、自分で、取ってきます」
なるほど、林檎ジュースか。
……いやそうじゃなくて
ああ、……気まずい。
話すことがあるわけでもないのに
なんでこの人隣にいるんだろう。
話しかけなきゃとか考えてしまう
ジュース取って違うとこに行こうかな…
松「はい」
「あ、ありがとうございます」
うーん、近くにあるとは。
取ってくれたし、優しいな。顔怖いけど。
立食パーティーとかじゃなかったら
私ももう少し緊張せずに話かけれるんだけど…
「えー、お楽しみ中失礼致します。
明日からのこと、また脚本のテーマ等
詳細の説明に移らせて頂きます。」
悩んでいると前の方で
説明が始まってちょっとホッとした。
松「本、読みました」
「え？」
松「……ファンとして、Aさんが今回のテーマどう描かれるか楽しみです。」
まっすぐ前を向いて
私を見ることなくそれだけいうと
歩いていってしまった松村さん
『ファンとして……』
口下手な人なのか
それを伝えるために隣にいたのかと思うと
ちょっとおかしくて笑ってしまった
「えー説明は以上となりますが、何かありましたら
お近くのスタッフまでお知らせ下さい。
パーティーは本日22時までとなっております。
それではごゆっくりお楽しみ下さい」
しばらくして説明が終わったので
私はそそくさと会場を後にした。
シェアハウス1日目
参加者の方は好きな時間に来てよくて
各自、自室を振り分けられ
シェアハウスの主なルールの説明を受ける
撮影は2日から、よし。
優しいスタッフさんもいるし
楽しめるといいな
そう安心して
君と出会って
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作者名：あり
| 作成日時：2019年9月14日 2時
