1P Your side ページ1
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私は普段は小さい事務所で働く22歳
小説家になるため貯金したり
ひたすら小説を書く生活をしている。
大学在学中に1度書籍化もあったけど
鳴かず飛ばずで、次は無く
とりあえず就職。
そんな私に書籍化した時にお世話になった
編集の方からあるお誘いが来た。
映画の脚本コンテスト
学生の時、映画を撮るサークルのために
脚本を書いたりしてたから
書くルールは知ってるけど
話を聞いたら最終審査が変わってて……
「Aさん、楽しんでる？」
「あ、はい」
慣れないパーティー会場
立食形式だから席もなく
私は後ろの方の壁にもたれていた姿勢を正した
「明日から頑張ってね」
「ありがとうございます」
一般応募ではないこのコンテストを教えてくれた佐藤さんは、編集者歴の長い方で
書籍化の時はすごくお世話になった。
久しぶりに会ったけど元気そうで嬉しいな
「何か食べる物お取りしましょうか？」
佐藤さんが他の方にまた挨拶にいかれるとすぐ、背の高い人が話しかけてきた。
ピアスと派手髪……モデルさんかな？
「もしもーし」
ぼーっとしてたら前で手を振られてハッとした
「ごめんなさい、えっと…」
樹「俺明日からのシェアハウスAで一緒に住む
スタッフの田中 樹です。よろしくお願いします」
「あ、よろしくお願いします。Aです」
このコンテストは映画の為の話題作り。
明日から1週間の審査はテレビで放送される
シェアハウス、2グループにわかれて生活、
撮影されながら脚本を書く、なんて変だよね
田中さんは撮影したり
補助するスタッフさんなのかな
樹「明日から1週間とはいえ一緒に暮らすので
Aグループの方には挨拶させて頂いてるんです」
「そうだったんですね、ありがとうございます」
見た目怖いと思ってしまったけど
ちゃんとスタッフさんとして線を引いて
話してくださるから気が楽だなぁ
知り合いの少ないパーティーで
カメラもあって緊張してた私には、
ありがたい距離感だった。
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作者名：あり
| 作成日時：2019年9月14日 2時
