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ゆうただぴょん ページ7

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「ふぁー…」






今日は日曜日。


仕事が休みだから、結構遅くまで寝てた。


目覚まし無しで目が覚める、この瞬間が好き。







「…ん?…あれ、」







ゆうたのゲージの扉、開いてる。


ゆうたって、私の愛するうさぎちゃんの名前。


その子のゲージの扉が開いたままで。


ゆうたの姿が無い。






「あれー?ゆうたー?」






部屋の中にはいるはずだから、大丈夫だと思うんだけど。


急いでベッド降りて、あちこち探し回る。







「ゆーたー?どこー」







呼んだって返事するわけないんだけど。


名前呼びながらふと顔を上げると、脱衣所へ続くドアが開いている。


…あれ?


確か閉めて寝たはずだけど。


不思議に思いながらも、ドアを開けて脱衣所へ。







「ゆーたー?」







その先の脱衣所でうごめくもの。


バスタオルの山に埋れている何か。


うちのゆうたは、バスタオルに埋れるのが大好きで。


よく埋れてることがあるんだけど…







「…で、でかくない…?」







ただ一つ、ゆうたよりもはるかに大きなそのうごめくもの。


…なに?


なんなの???







「…ゆう、た…?」







名前を呼ぶと、ふりむいたそれ。







「…!??」







それは、真っ白な肌に赤い目をした美青年で。


なにがびっくりかって、その頭から生えてるのは垂れ下がったうさぎの耳で。


先っぽが少しだけ黒いその耳は、まぎれもなくうちのゆうたの耳だった。







「…え?…ゆ、ゆうた…なの?」







私がびっくりしたままそう言うと、そのかわいい耳をぴくぴくさせながら近寄ってきた。







…い、いけめん……


今はやりの癒し系男子だ。








「…ゆうた?」


コクン


「…ほんと、に…?」


コクン









まじまじと見つめながら、その長い耳に触れてみる。


するとその美青年は、くしくしと腕で顔を洗うようなしぐさをしてみせた。


そのしぐさはまちがいなくうちのゆうたで。


驚く私に、ゆうたは満面の笑みを向けた。








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零華 - 人間なのに鳴けるの? (2022年4月30日 21時) (レス) @page1 id: 5e7af5ce68 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - やばいですー!ゆうたぴょん、可愛すぎます! (2015年6月28日 18時) (レス) id: 3d819fdfe9 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 凄く素敵なお話でした!また不思議でキュンキュンするお話を書いて欲しいなぁと思いました! (2015年1月21日 21時) (レス) id: 0e38a85a32 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ファンタジーな感じですごく良かったです。ほんとにこんなペットが欲しい。 (2014年12月8日 12時) (レス) id: 0777a67cea (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 不思議な世界に入ったみたいでおもしろかったです! (2014年12月6日 5時) (レス) id: 8b95a2d98f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2014年12月4日 22時

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