EP 104 ページ5
ーー
夜、城の中は真っ暗で灯りひとつなかった。
だが島全体は妖精達の光で照らされている。
ルフィ達のいる部屋も4人の妖精のおかげで明るくなった。
未だに沈黙が流れる。
その時、部屋の扉が開いた。
入ってきたのはチョッパーだった。
ガタッ！！
皆が立ち上がる。
ナ「チョッパー、ミラはッ！？」
ウ「無事かッ！？」
チョッパーはコクリと頷いた。
チ「少し落ち着いたみたいだ…今はよく眠っているよ…」
張り詰めていた空気が安堵で和らぐ。
そして、城のキッチンを借りていたサンジが夜ご飯を待ってきた。
もちろん、船から持ってきた人間の食材で…
サ「ラインちゃん達にも妖精の食材で作ってみたんだ。良かったら」
ラ「ありがとうッ！」
安心感からか食べ物がやっと喉を通る。
しかし、口を通らないのが約2名。
ゾロとエースだ。
サ「お前ら、食わねェーのか」
エ「あぁ、ちょっと笑 悪いな…笑」
ゾ「腹一杯だ、ほらよ」
そう言って、出て行くエースとゾロ。
サ「んのマリモ…何が“腹一杯”だ。ったく…」
ゾロから受け取った一度も手をつけていない料理で嘘を見破るサンジ。
その後、夜23時頃…
麦わらの一味は眠りへとついた。
深夜1時を回り、起き上がる一つの影。
部屋を出て行き、あるところへと向かう。
それはミラの眠る女王の寝室だった。
ギギギッと古い扉が音を鳴らす。
キラリと光る注射針…
？「なんの真似だ」
？「…ッ…！！！？」
窓際に立ち、月光に照らされていて顔が見えない。
しかし、スッと抜く刀で誰かわかった。
カチャッ…
注射を持った相手へと刃を向ける。
ゾ「いくらここが安全な国だからと…用心はしとくもんだな、なぁ雪の精…」
フッと笑うゾロ。
その犯人は雪の妖精クレアだった。
ク「まさか見張りがいたとは思いもしませんでしたよ」
ゾ「随分舐められたもんだ。寄越せ」
注射を受け取る。
そしてクレアは近くにある椅子に腰掛けた。
敵意がないと悟ったゾロは己の刀をしまった。
そして彼女の持っていた注射を見て、中身が空っぽであることに気づいた。
何かを注入しようとしたのではなく、ただ血を取り出そうとしていたのだ。
ゾ「どうするつもりだった」
疑問に思ったゾロがクレアへと問いた。
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koi(プロフ) - 朱夏さん» ありがとうございます(o^^o) (2019年3月14日 22時) (
レス) id: 9a2a00ca5d (このIDを非表示/違反報告)
朱夏 - おもしろいです！目が離せない！更新頑張ってください！ (2019年3月14日 17時) (レス) id: aef72d6a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koi | 作成日時：2019年3月6日 20時
