EP 55 ページ6
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チ「大昔、ある科学者がウイルス実験の最中に謎の変死を遂げたんだ。その実験で運悪く出来たのが“Die bacteria”。でも、そのウイルスの存在を知る者は誰一人としていなかった。
それが2年前、Die bacteriaの存在を知った世界政府がウイルスの再生を記した本を見つけたという情報が流れたんだ」
ロ「それで四皇黒ひげの手の元に流れ着いたってわけね」
フ「でもたまたま出来たウイルスなのにおかしくねぇか？なんで記本がある」
チ「Die bacteriaにかかって数日はいつも通りの生活が送れるんだ。その後は高熱が出て…そのまま…。だからその科学者は自分が死ぬと分かって、それを記し残したんじゃないかと思うんだ」
サ「本は科学者の遺言でもあるって言うしな」
それを聞いてまたダイニングには沈黙が流れた。
エ「…治せるのか」
その言葉にゴクリっと喉を鳴らすウソップ、ナミ、ブルック。
誰もが一番知りたいことだった。
だが、現実はそう甘くはない。
チ「今のところ、そのウイルスに効く薬は…ない」
驚く一味。
チョッパーも悔しそうな顔をしていた。
ナ「じょ…冗談でしょチョッパー笑」
ウ「おいおい…お前に治せねぇ病気はないんだろ…？」
チ「…ッ…お、俺だってッ！！…お、俺だって…治してぇーよッ！！でもッ…」
ギリリと歯を食いしばり、俯くチョッパー。
そんななか、一人落ち着いた口調で話し始めたのがルフィだった。
ル「チョッパー、お前は医者だ。医者のお前が出来ねぇことは俺達も出来ねぇ！お前が出来ねぇんならミラは死ぬぞッ！」
チ「…ッ…！」
サ「そうだぞチョッパー。俺達はお前を信じてる」
チ「……ッ…一つだけ…方法があるッ…」
ルフィの言葉で目を覚ましたかのように瞳に力が入るチョッパー。
チ「…ウイルスは再生できたんだ…きっとDie bacteriaを死滅させるウイルスも存在するはずだッ…」
ロ「そぉね。可能性に賭けてみるしかないわね」
ナ「ええ！きっとあるはずだわ！探しましょッ！」
ゾ「ナミ…お前さっきまで」
ナ「うっさいわね！過去は過去よ！古い話してんじゃないわよッ！さ、皆！虱潰しに情報を搔き集めるのよッ！」
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作者名：koi | 作成日時：2019年2月17日 0時
