EP 99 ページ50
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オ「なるほど…確かに感染しているな」
ル「なんだ！お前医者かッ！治せるのかッ！？」
オ「いや…そんな医術私は持っていない」
顎に手を当て、しばらく考える番人オベロン。
オ「この城で何をしていたんだ」
ウ「何って…そりゃウイルスの情報があると思ってだな…」
オ「そんなもの、ここにはない」
冷たく言い放つオベロン。
その言葉に一味全員が怒りを覚えた。
ナ「な、何よ…なんなのよアンタッ…」
オ「本当のことを言ったまでだ。その妖精達が言っていたのは女王ティタニア様の情報だ。Die bacteriaの情報などここには存在しない」
確かに、どの妖精もDie bacteriaの情報とは言っていなかった。
しかし妖精達は女王の情報であっても、彼らの役に立つものがあるかもしれない…とここまで付いて来てくれた。
微かな望みを信じての気持ちだった。
サ「黙って聞いてりゃあ……腹立つ野郎だぜ」
オ「それがわかったら今すぐここから出て行ってくれ。この城は妖精以外の立ち入りは禁止しているのだ」
しっしっと虫でも追い払うかのように城から出そうとするオベロン。
ミラの状況をわかっていながらも、助けようとはしなかった。
ラ「お願いしますオベロンさんッ！彼女の為にも何か力になることがあれば…協力してくださいッ…」
プ「最後にあの部屋だけでも調べさせてちょうだいッ…！」
懇願する光の妖精ラインと植物の妖精プレス。
オ「うるさいッ！ダメだと言ったらダメだ！」
ドンっと2人を突き飛ばすオベロン。
あ「ラインッ！プレスッ…！」
チ「大丈夫かッ？！」
サ「てめぇ…ッレディに向かってなんて事しやがるッ…」
オ「なんだその目は。気に入らないことがあれば相手をすぐ敵とみなす…これだから海賊は…」
あ「うるさいッ！それでも妖精ッ！？海賊より汚れてるわよ！アンタの心ッ…！」
オ「残り僅かな命を惜しんでの抵抗か、哀れだな」
プチッ…
一味の堪忍袋の尾が切れた。
ル「…ッ…許さねェッ…」
ルフィがオベロンへと掴みかかった。
驚くオベロン。
オ「な、何のつもりだッ…！私に手を出せばこの島の法に則り刑に処されるぞッ…」
ル「うるせェッ！！そんなこと知るかッ！！お前をぶっ飛ばさなきゃ俺の気がおさまらねぇッ！！」
オ「…ッ…！！」
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作者名：koi | 作成日時：2019年2月17日 0時
