恋愛奮闘記 2【ONE PIECE】 (ページ35)

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EP 84 ページ35

ーー秋エリアーー

日も暮れ、辺りも真っ暗だ。

今日1日目の収穫は何もなかった。

バチバチバチと火を起こし、肌寒い体を暖める。

冬エリアじゃなくてよかったと心から思った。

サ「さて、飯にするとするか！おいエース、弁当出してくれ」

エースが持っていたはずの３人分の海賊弁当。

だが、さっきまで持っていたはずのエースの荷物がなくなっている。

もしかして…

エ「わ、悪いな…どっか落としちまったみてぇだ笑」

あははと苦笑いをするエース。

恐らく昼間の野原で休憩した時に置き忘れてきたのだろう。

サ「おいおい、冗談だろッ？あれには2日分の食料が入ってるんだぞ？！」

あ「そうだよッ？！この島じゃ無闇になんでもかんでも食べられないんだからッ！」

エ「っせぇな…要するに取りにいきゃあいいんだろッ？わぁーってるよ！」

逆ギレ気味のエース。

そう言い残すと今まで来た道を引き返し、弁当を探しに森の中へと消えていった。

…一人で大丈夫だったかな…？

そんな心配が行った後に出てくる。

目の前に燃えたぎる炎。

サンジが枯れ木を放り投げ、バチバチと火花が飛び散っている。

沈黙が流れていく…

サ「体は大丈夫かい？」

先に沈黙を破ったのはサンジだった。

あ「う、うん…ッ！今は全然！平気だよッ笑」

サ「そうか、それならよかった。昨日雨に濡れたろ？風邪でも引いちまって悪化したら元も子もねぇからな笑」

あ「あ…ルフィのあれ？笑」

サ「あぁ、ったく…バカの考えることはよくわからねぇな」

あ「ふふ、面白いけどね笑」

私の笑顔に優しく微笑むサンジ。

昨日のルフィの一件からルフィを含め、ゾロやエースへの接し方を少し意識している私。

今日一日エースといる時、自分でもわかるくらい距離を取っていた気がする。

それぐらい私の心境の変化はわかりやすく出てきた。

それにサンジが気づかないわけがない。

焚き火にタバコを近づけ、火を灯すサンジ。

私に気遣いながら口から煙をフゥーと吐く。

サ「言いたくねぇなら無理にとは言わねぇが、話せば楽になることだってある…」

独り言のように呟いた。

…サンジはほんと、聞き出すのが上手いなぁ…

その言葉で私の心の声が漏れ始める。

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