検索窓
今日:7 hit、昨日:26 hit、合計:69,949 hit

EP 62 ページ13

ーーー







夕食を済ませ、まだみんながダイニングにいる中
一人…甲板へとでた。




船首へ行き、暗い海を見渡す。

遠くのダイニングからはルフィやウソップ達の明るい声が聞こえてきた。






今、この時間を噛みしめるかのように暫く海を眺めた。




すると、こちらへと歩いてくる足音に気づいた。





あ「ゾロ…」





腕を組み、こちらへとくるゾロ。
そして私の隣へときてゾロも海を眺め始めた。





ゾ「何があった。らしくねぇ事言いやがって」






横目で私をちらりと見るゾロ。






あ「…なにが??」



ゾ「いつものお前なら俺達に迷惑をかけるだの己の過ちだのと喚きそうなもんだろ」






…うっ…鋭いッ…





あ「ま、まぁね!あは…あはは笑」




…ついさっきまでそうなってたけど。




無愛想な横顔に苦笑いで返す。





ゾ「前向きに生きようとしてるのは大層なことじゃねぇか、振り切ったんだな色々と」



あ「うん!私は乗り越えてみせるよッ…強くなるって決めたんだもん!笑」







もっともっと高みを目指さなくちゃ、今を生きる活力に変えるためにも。


ふんっ!と体に力が入る。
その姿を見て、珍しく笑みをこぼすゾロ。





ゾ「フッ…」



あ「なに?なんで笑うのよー」



ゾ「いや、出会った頃のお前に戻ったと思ってな…そっちの方がいいんじゃねえか」





出会った頃…

きっとゾロと初めて勝負した時のことだろうと思った。

つい最近のことだけど、なんだか随分昔のことのように感じる。



…それくらい深い絆が出来ているという証だ。




珍しくフッと笑う顏に不覚にもドキッとしてしまった私。

悔しくて…なんだかムカついた。







あ「バカにしてるでしょッ…」



ゾ「あァ?」



あ「それが好きな人に対する態度…?」



ゾ「……ッ!!!////」







ゾロの言ってた“惚れた女”が私だという弱点を昨日得ていた私。



仕返しのつもりで意地悪をしたつもりが、予想以上の反応を見せてくれるゾロ。


クソッ//と悔しそうな顔をした後、そっぽを向いてしまった。






あ「あ、照れた?笑」



ゾ「てめッ…それ以上言ったら叩っ斬るッ…!」



あ「名案!どうせ死ぬならゾロに斬られて死んだ方がまだいいかもね〜笑」





あははっと笑う私。

その時グイッと手を引かれた。
その勢いの良さで引き寄せられるかのようにゾロの体へと倒れる。


そして気がつけば暖かい腕の中にいた。







.

EP 63→←EP 61



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
設定タグ:ONEPIECE , 恋愛奮闘記   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:koi | 作成日時:2019年2月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。