恋愛奮闘記 2【ONE PIECE】 (ページ24)

今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:69,836 hit

EP 73 ページ24

ーーー

あ「どうしたの？」

立っているルフィを見上げる。
同時に見えた夜空に月が出ていることに気づく。

ル「おめぇ“自分には何もない”って言ってたけどよ」

あ「…うん、役割が欲しいって話でしょ？」

ル「そんなもん、もう持ってんじゃねぇか」

あ「え…？？」

ルフィの後ろで神々しく光る月。
逆光だけど暗い中ルフィの真剣そうな顔が見えた。

だがすぐにクシャッと笑い、言った。

ル「お前はこの船の副船長だぞ！しし笑」

“副船長”

思い出した。

幼い時、ルフィが言っていたあの言葉。

(EP 2より)

ル『(ミラ)！俺の船に乗れ！！副船長にしてやるぞ！』

エ『バーカ！(ミラ)がお前なんかの船に乗るかよ！』

サ『だからってエースの船に乗るとも限らないだろ』

あ『私はルフィの船に乗るよ！約束したもん！ね！ルフィ！笑』

船に乗せてくれるとは思っていたけれど、突然入ってきた私を副船長にしてくれるはずもないと思っていた。

けどルフィにとって約束は絶対だった。

突拍子に言っていたあの言葉

まさか本気だとも思っていなかった…

あ「い、いいの…？私なんかよりゾロの方が古株だし、向いてるんじゃ…」

ル「いい！！俺がいいって言ってるんだからそれでいい！俺はそのためにずっと空けてたんだ！」

あ「まさか…私の場所…作って待っててくれてたの…？」

ル「ししし！おうッ！笑」

あ「そんな…もしかしたら約束破っちゃってたかもしれないんだよッ…？」

ル「ミラはそんなことしねェ！現にお前、今ここにいるじゃねぇか！」

…そんなの証拠にもならないのにッ…

だろ？と笑うルフィの顔が涙で霞む。

信じてくれている気持ちがすごく伝わった。

なんでルフィはこんなにも真っ直ぐなんだろう…

きっとこんなルフィだから、着いて行きたくなっちゃうんだよね。

自然と笑みがこぼれた。

あ「ありがとうルフィ笑」

それに答えるかのように背首に下げていた麦わら帽子を被り、ニカッと笑う。

そして

ル「俺やっぱミラが好きだ！しし！笑」

あ「…ッ！？///」

満面の笑みとその言葉に心臓がドクンと脈を打つ。

.