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−−−−
仕事終わりに岩本くんと近くの個室のあるご飯屋さんで待ち合わせしている
自分の気持ち.......上手く伝えられるかな…
(深澤くんから励ましの言葉も貰ったし、勇気出さなきゃ)
岩本くんをお店の中で待つ
軽くお酒を飲みながら彼の仕事が終わるのを待っていると
遅くなりました。と部屋に入ってきた
ドキドキが止まらない
緊張して上手く話を切り出せない
「Aさん、お腹空いてますよね？待たせてすみません」
稽古が長引いちゃって、と話してくれた
頼んでた飲み物が来て改めて乾杯しましょ？となりグラスを持つ
「Aさん、空気重すぎです。笑
とりあえず腹ごしらえしてからにしませんか？
大事な話する前に食欲満たしておきたいです」
クシャッと笑う彼の笑顔にこちらも肩を撫で下ろす
さっきまで殺風景だったテーブルにはたくさんの料理が運ばれ並んでいく
あれこれ頼んでいたものをふたりでシェアしながら食べていくと.......
これも美味しいですよ？食べます？と聞かれ
ありがとう！と受け取ると口にそれを運ぶ
本当に美味しいね！と返すと彼はまた笑顔になる
そうやって
緊張感が少しずつ薄まっていく
−−−−
ふぅ、お腹いっぱい
お酒も入っているので気分はふわっとしている
ごちそうさまでした。と言いお店を出ると
ふたりで夜道を歩いていく
桜が咲いているこの時期、公園や川沿いには夜でも人が多い
少し人気のない所まで行くと
「ここなら.......ゆっくり話せますね」
疲れてないですか？寒くないですか？と相変わらず自分の事より私を優先して気を使ってくれる
わたしは大丈夫。ありがとう。と言うと
「Aさんは頑張りすぎたり強がったりする所があるのでたまには息抜きしたり甘えたりしないとですよ」
私ってそんなふうに見えるんだ、なんて思いながら私の思いを少しだけ話していく
私は好きでこの仕事してるしみんなと過ごす時間も癒されるし楽しいから居心地よすぎて幸せすぎるよ。笑
なんて話すと
「Aさんらしいですね。
そうやって周りを見て思ってくれてるのに、俺.......」
しゅんとしている表情が暗闇からでも分かるくらい伝わってくる
ねえ、岩本くん。
私の今の気持ち.......話してもいいかな？
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作者名：ゆらり | 作成日時：2019年7月6日 8時
