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次の日から、言い寄ってくる女の子に対して
「僕、お付き合いしてる人がいるんです。
だから、ごめんなさい」
と、お断りしている姿を何度も見かけた
その相手が、私だという事もすぐに広まり、からかわれたり、冷やかされたりもしたけど
「いいじゃん、もうすぐヤスくん引っ越しなんだから。A、楽しんでおいでね」
「うん、ありがとう」
クラスメイト達は、温かく受け入れてくれた
映画、水族館、遊園地……
残り1ヶ月。たくさんの思い出を作ろうと、暇さえあれば2人でお出かけ
「なぁ。小池さんって大学、上 狙ってんねやろ？」
うちの学校は附属高校で、上の大学は自宅からの通学圏内
「今の成績じゃギリギリなんだけどね」
「なら僕も、狙ってみようかな？」
「えっ？」
「小池さんと、おんなじ大学」
「ぅ…ん。でも……」
「僕ん家な？高校まではオトンの転勤に着いて行く約束になってるんやけど、大学になったら独り暮らし解禁やねん」
“姉ちゃんも、今 独り暮らし中やねん”って、フフッと笑ったと思ったら、急に真剣な顔になって
「やから、来年の春 必ずここに帰ってくる。
それまで、2人で頑張ろ？」
「ホント…に？」
「うん」
「本当に、帰ってくるの？」
「うん、約束する」
「じゃ…あっ、私 頑張るっ！」
「ふふっ、おん」
微妙に開いてた距離
引き寄せられて、抱き締められて ゼロになる
「……離れたないな」
「そんな事…言わないで」
「なんで？そう思わへんの？」
思ってるに 決まってる
「だって…」
言葉にしたら、一緒に涙も出てきちゃうから
彼の制服、ギュッと握りしめて
「泣けてきちゃう….もん」
顔を上げられないでいると
「なぁ、顔 上げて？」
「…ヤダ」
「小池さん。僕のこと ちゃんと見て？」
震える声に顔をあげれば
「一生 会われへんわけちゃうやろ？
夏休みも、冬休みも、こっち来るから……」
一瞬だけ触れた唇
「やくそくっ！」
それが、彼と私の 約束の証
“見送りはいいから”と言われて、最後に会ったのは、彼が引っ越す前日
そして、一年後
私達は、ふたりして無事 大学に合格
「Aちゃん！」
「……章大くんっ」
離れていた一年を、これから埋めていこう
「よしっ、出発っ！」
「どこ 行くの？」
「う〜ん、決めてへん。けど、2人やったら なんとかなるやろ」
ずっと ずっと 手を繋いで
2人の時間は、まだ 始まったばかり
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
