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空いてる手でドアを開けようとしたら、そちらの手も掴まれて、俯く私の視界に、彼の上靴が飛び込んできた
「ごめん……でも、これだけは伝えておきたいって思ったから。
僕に、少しだけ時間、もらえませんか？」
彼の顔は未だに見られないけれど、コクリと頷く
「“友達”やないっていうのは、“友達”よりも もっと大切に思ってるってことで…
ボクッ、小池さんのことっ……
好き……なんです」
驚いて顔をあげれば、潤んだ瞳をユラユラと揺らす、不安げな彼がそこにいた
「引っ越すって言われへんかったんは、それを言ったら小池さん、離れていってしまうんやないかな…って怖くって。
僕は、小池さんと一緒におりたいって思ってたから。
今も、これからも、ずっと ずっと……
引っ越したら遠距離になるし、寂しい思い させるかもしれへんけど、この想いは、離れていても 変わらへん。ううん、もっと もっと大きくなると思ってる。
だから、僕と……
お付き合い してもらえませんか？」
「………なんで？」
「えっ？」
「なんで“今”なの？」
「えっ…と……」
「もっと早く言ってくれれば良かったのに」
私はズルい
「いや、あのっ…」
「そうすれば…もっとふたりの時間、増えてた…」
自分から気持ちを伝えなかったこと 棚に上げて
「それはっ….ごめんなさい」
困ってる彼 見ながら、ちょっと可愛いな…とか思ってる
「これ……もらってもらえますか？」
私の気持ちが、たくさん詰まったチョコレート
本当は、2月14日に渡すはずだった
「私も、ずっと 安田くんのこと
好き でした」
いつからなんて わからない
気付いたら 好きになってた
ギター弾いてる時の 男らしいとこも
恋愛小説読んで号泣しちゃう 女子っぽいとこも
みんなに囲まれて ちょっと困ってる顔
本を読んでる 真剣な顔
空を見上げて 微笑む顔
ほら、今の泣きそうになってる顔だって
「安田くんの……
全部が、大好き
だから、これからも 一緒にいさせて下さい」
「ふふっ、お願いします」
「こちらこそ…」
「小池さん、今から ヒマですか？」
「はい」
「本屋さん、行きませんか？」
「………はいっ」
私達なら、遠距離だって大丈夫
貴方の笑顔を見てると
不思議とそう思えるんだ
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
