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それからヨシ兄は、定期的に楽譜を忘れるようになり、私がそれを届け軽音部の練習を見学させてもらう
その帰りに
「この本、めっちゃおもろかったわぁ〜」
安田くんと本の貸し借りをするようになった
これまでのように、2人でまったりおしゃべりする時間はないけれど、今の状況を考えればこれだけで十分
文化祭さえ終われば、また元どおりの日常が戻って来る
そう思えば、これまでと比べものにならない程の僅かな時間でも大切に感じて、わざと楽譜忘れて、こうやって安田くんと話をする時間を作ってくれるヨシ兄に感謝しつつ
「じゃあ、また明日」
「おん。バイバイ」
安田くんと駅で別れた
そして迎えた文化祭当日
クラスの模擬店でも、“緊張する〜”と気もそぞろな安田くん
「大丈夫。あれだけ練習したんだから」
「そぉやろか…」
「渋谷先輩もヨシ兄も、他の先輩たちだっているんだし。ねっ、自信持って」
「………ぉん」
何やら、大事な場所を任せられてるとかで、時間が過ぎるにつれて、口数も減っていくから
「はい、これ」
「……お守り？」
「うん。ここぞって時にいつも身につけてるもので、それ持ってる時は、失敗した事ないの。だから、それ 持ってって？」
「ええの？そんな大事なもん」
「いいの いいのっ。私も客席から見てるから。頑張ってね」
「………ありがとぉ」
本番2時間前
「ほな、行って来る」
安田くんは、私のお守りをグッと握りしめ、教室を出て行った
あれだけ練習を見学させてくれてたのに
“本番までの お楽しみ”
と、曲順も演出も教えてもらえなかった
いつもなら、こんなに緊張なんてしないのに、今は心臓 バクバク。安田くんの緊張が移ったみたい
今か今かと会場が熱気に包まれ始めた頃、パッと場内が暗くなり、ステージにスポットライトが当たる
そこに立っていたのは、ヨシ兄と安田くん
ツインギターのソロから始まる演出
「あれ、小池先輩と誰だよ」
「わかんない。でも、カッコよくない？」
前髪をあげて、眼鏡も外している安田くんに、気付く人は誰ひとりいなかった
ギターソロが終わり渋谷先輩が登場すれば、ボルテージは最高潮
あのギタリストが誰かなんて、御構い無しに盛り上がる
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
