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待ちに待った水曜日
「Aっ、帰りカラオケ行かない？」
いつもなら、二つ返事で受けるお誘いも
「ごめん、今日 予定あるんだ」
と断った
そんな私の事なんて、全く気にしてない様子の安田くん
と思ったら、鞄を持って教室を出て行くから、慌てて追いかける
早足な安田くんの後、一生懸命ついていけば、あまり生徒達が利用しない、図書室の前でピタリと彼の足が止まった
「何、付いて来てんの？」
少し不機嫌そうな安田くんが、こちらに振り向く
「予定、あんねやろ？こんなとこ、おってええの？」
「予定？」
「さっき、話してたやんか」
「あぁ…あれは、安田くんとの約束の事だよ」
「へっ？」
「私達、約束してたよね？今日の放課後」
「せやけど…てっきり忘れてもぉたんかと…」
「忘れるわけないじゃん」
すっごく楽しみにしてたんだから
それに……
「安田くんって、今からヒマ？」
「まぁ…」
「じゃあ、本屋さん 行こ？」
「何、急に…」
「これっ、見て！」
私の携帯に映し出される、ニュース記事。見出しに踊る
“待望の新刊 発売”の文字
「これ、いつ？」
ほらっ、食いついたっ
先週、安田くんの口からポロっと名前がでた作家さんの新刊が、今日発売で
それを知ったのは、今朝のこと
その時から、今日は本屋さんに行こうと決めていた
「でも…」
何故か行くことを躊躇う安田くん
「大丈夫。穴場の本屋さんがあるの。ねっ？早くっ」
今度は、私が彼の少し前を歩いて学校を出た
駅とは逆方向
制服姿の学生の姿が見えなくなると、後ろを歩いていた安田くんは、いつの間にか隣に並んでいた
「はい、到着〜」
歩いて10分。昔ながらの小さな書店
「こんなとこに本屋、あったんやね」
グルリと店内を見回して
「あった！」
目的の本を見つけ、嬉しそうな安田くん
レジに向かう、満足げな横顔見ていると、やっぱり一緒に来てよかったなって思った
「小池さん、ここで本 読んでもええねんて。30分くらい読んでかへん？」
店内に3席ほどあるイートインスペース
そこに聞こえるのは、ふたりがページをめるく音たけ
こんなに静かなのに
何も話なんてしてないのに
何故か心が満たされて
落ち着くなって思うのは
……何故なんだろう
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
