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「Aちゃん、こんにちは〜」
「あっ、山田さん。いらっしゃいませ」
「いつもの。お願いしてえぇ？」
「は〜い。食パン3斤、ご用意してあります」
「ありがとぉ。やっぱりAちゃん、気ぃきくなぁ。うちの子んとこに嫁いできてくれたらええのに」
“このパンも、お客さんに好評やし”と、30分程世間話をしていくのは、近所の喫茶店のオーナーの山田さん。うちの常連さんだ
出店するときに、迷った挙句選んだのは、以前入院していた病院の近くにある商店街だった
『昔ながらの商店街ですが、最近は、若い人の出店も増えてきてるんですよ』
不動産屋さんに教えてもらい、友達と相談した結果、ここにお店を出すことに決めた
最初の頃は、当たり前だけどお客さんも来なくって、悩んだ時期もあったけど、商店街の人達はとても温かい人たちばかりで
“1個だけやけど”と、毎日あんパンを買いに来てくれる、おばあちゃん
入れ替わり立ち替わり“商売なんて、最初はこんなもんやで？”と励ましに来てくれる、周りのお店の店主さん達
そんな人達に支えられて、気付けばここにお店を出して、3年が過ぎていた
「こんにちは〜」
「は〜い、いらっしゃいませ」
「Aちゃん、あんな？この間のクリームパン、めっちゃ美味しかったって、ママが言うてた」
「そっかぁ。よかった〜」
「でな？今日は、甘ないパン買うてこい、言われたんやけど…」
「じゃあ、今日のオススメは？…」
今では、少しずつ客足も伸びて
「また、ママに感想聞いといてもらえる？
そうだ。これ おまけね。これがまさくんので、こっちがみーちゃんの分ね」
「うんっ、ありがとぉ〜」
“またね”と妹の手を引いてお店を出ていく、小さな常連さんもできた
私の憧れだったパン屋さんに一歩でも近付いたかな？と実感できる瞬間だ
「Aっ、ホントごめんねっ」
「ううん、大丈夫。楽しんで来てね」
今日は友達の誕生日。彼氏に祝ってもらうらしく、彼女は早めの帰宅
私も今日は早めにお店を閉めて、帰ろうかな？なんて思っていたら、勢いよく開いたお店のドア
「Aちゃんっ！」
「あれっ？山田さん？今日 早いで…」
「テレビッ！テレビ、来てんねん」
「テレビ？」
「そっ、なんかここの商店街 取材してるんやて」
「へえ〜、凄いですね」
とは言っても テレビの取材なんて、私には関係ないと、この時はまるで人ごとのように思っていた
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
