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すぐにやって来た 冬休み
その間、安田くんにもらった本を熟読
今、一番ハマってると言っていた本は恋愛小説
遠回りしながら、お互い思いを伝えあった2人
しかし、彼の転勤で遠距離恋愛に…
色々と波乱はあったものの、最終的に結ばれるというお話
冬休み中に2回も読んだけど、2回とも箱ティッシュが手放せない程に 号泣した
三学期が始まり
「安田くん、あの本 すっごく感動した」
「泣いた？」
「号泣…」
「ふふっ、僕も〜」
あの場面で泣いたとか、あの描写が良かったとか
以前の様に、安田くんに話しかけても白い目で見る人はいなくなって、安田くんも普通に対応してくれて
そう考えると、彼の事 みんなが知ってくれて、良かったのかもしれない
最近は、そう思える様になってきた
「Aってさ、ヤスくんの事、ずっと“安田くん”呼びだよね」
「うん。おかしい？」
「いやさ、仲いいんだから、他の呼び方しないのかなか？って」
女の子からは“ヤスくん”“章ちゃん”と呼ばれてる彼。“安田くん”なんて呼ぶのは、今となっては私くらいで、友達が不思議がるのも無理はない
でも
「安田くんは、安田くんだから」
初めて彼の名前を呼んだ日のこと、今でも覚えてる
あの日から、私達は何も変わってない
だから、呼び方も“安田くん”のまんま
一段と寒さが厳しくなって来た2月
世の中の女子達が、ソワソワとしだすこの季節
毎年、私には関係ないと思ってた。けど今年は…
「おまっ、これ焦げてんじゃねぇの」
「ウソッ…て大丈夫じゃん」
「…てか、手作りチョコとか、重たくね？」
「うっさいなぁ。日頃の感謝の気持ちなんです〜。ヨシ兄は彼女さんからもらって下さいね〜」
「お前、うるさい。さっさと手 動かせっ」
最近彼女ができたヨシ兄は、毎日幸せの絶頂
何をするにも楽しそうで
ちょっと、羨ましかったりも する
「そんなん食わせて、安田の腹 大丈夫かよ」
と言いつつ、伸びてくるヨシ兄の手をパチンと払う
「ちょっと、何 食べようとしてんの？」
「毒味だよ、毒味」
「なっ、失礼な。毒なんて入ってません」
「お前の“愛”っていう毒が、入ってんじゃんかぁ」
ヒヒッと笑う ヨシ兄
「なっ……」
そりゃ…ちょっとは入ってる…かも
「うん、美味いじゃん。これなら安田、オチるかもな」
ニヤニヤ笑うヨシ兄のその言葉に、少しだけ勇気をもらい、作ったチョコレートを鞄の奥にしまい込んだ
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
