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「イヤだ、行かないでっ」
「離れたくない！」
と、泣きじゃくる子ども達
それを見て、もらい泣きする看護師さん
「また来るから、そない泣くなや〜」
みんなにプレゼントや手紙をもらって
あ〜ぁ、あれじゃ松葉杖 つけないじゃん
困り顔のきみくんを、自分の病室から見守る
きみくんと別れるまでは、絶対に泣かない
笑顔で“さよなら”するんだって、退院する日を知ってから心に決めていた
「本当に、お世話になりました」
きみくんのお母さんが、看護師さんに挨拶してて
子ども達の親が、涙を流す我が子を慰めている中
「……A」
ソッと近づいてきたきみくん
「…おめでと」
「ありがとぉ。ホンマに、ありがとう」
「………？」
「Aが同じ病室で、本当に良かった」
「………うん」
「また、遊びに来るから」
「………うん」
「じゃ、俺 行くわ」
「………うん」
「またな」
「………またね」
“バイバイ”でもなく、“さよなら”でもなく、“またな”と言って、病室を去っていったきみくん
あれだけ泣いていた子達は、夕方になれば朝のことがウソのように、元気一杯 笑ってて、その光景は、きみくんが来る前と何も変わらなかった
綺麗に片付けられた隣のベッドを、ボーッと見つめていると
「Aちゃん？」
婦長さんがやってきて
「これ、きみくんから…」
小さな封筒を手渡された
『Aへ
Aと初めて会うた日のこと、よぉ覚えてます。なんて愛想のない子や…って。この子と仲良くやってけんのかな？って、不安になりました。
でも、眠れない夜に本を貸してくれたり、色々喋ったり、アメちゃんの瓶見て微笑んでる顔見たりするうちに
強がってるけど、ホンマは寂しがりやで、不器用で 甘えたで、笑顔が可愛い女の子なんやなって気付きました。
オレは先に退院するけど、Aと一緒におったここでの時間は、忘れへんから。
また、絶対 会いに来る
それまで、ええ子にしてるんやで？
じゃっ、またな
横山 侯隆』
「きっ……み、くっ……ぅっ…」
「Aちゃん、よく我慢したね。Aちゃんだけだよ？きみくんとお別れするとき、泣かなかったの」
「……うっ、ん………」
「泣きたい時は、泣いたらいいよ。きみくん きっとまた会いにきてくれるから」
「うっ……ひっ…うぅ…」
婦長さんにしがみつき、時間も忘れて泣き続けた
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倉安LOVE - もちろんです。次回の新作も楽しみに待っています。これから寒くなってくるので体調には気をつけてくださいね。 (2018年11月19日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 倉安LOVEさん» 倉安LOVEさん、初めまして。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(*^ω^*) (2018年11月15日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいました。どのお話も感動しました。最後のヤスくんのお話では二人が付き合えてよかったと思いました。次の新作も楽しみに待っています。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - れなさん» れなさん、初めまして。コメント ありがとうございます^ ^毎回、楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです（≧∇≦）次回作、自己満発揮作品になるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです☆ (2017年10月26日 12時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 初めまして！完結お疲れ様でした！この短編集いつも楽しく読ませてもらってました！新作楽しみです！頑張ってください！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b5ce47fc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年9月14日 0時
