キミはボクらの２ (ページ2)

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Black

月に1回あるかないか
Aは不定期にメンバーの誰かに丸1日ひっつき虫になることがある

それがどんな理由で行われどのような基準で選ばれているのか分からない

何も言わずにただ隣にいるだけ
だがこの行為こそ、この子にとっては滅多にないこと

Aは甘え方をよく知らない

今回はヒナだ

｢その日｣を見分けるのは案外簡単

それは楽屋に入ってきた時の異常さ

ヤスが挨拶をしようとも近付けない程の負のオーラがそこにはある

該当者の隣に行き頬を触る
そうして1日ひっつく相手を決める

この間、メンバーはというと
選んでほしいと思う者もいれば選ばないでほしいと気配を消す者もいる

そんな奴は部屋から出ていけばいいのでは？と思うが、それを試みたすばるが秒で捕まったため皆何もせず終わるのを待つしかなかった

ひっつき方はそれぞれ異なる

ひたすら会話をする時もあれば
何も言わず隣にいるだけの時もある

そして今回は後者

村｢おお、なんや｣

終始無言で儀式を終え
Aはヒナの座ってる隣に静かに座った

決して｢何があった｣かは聞かない

それが暗黙のルール

丸｢なあなあ｣
｢ん？｣

丸｢Aちゃん、今度はなんやろ｣
｢ああ…なんやろな｣
安｢生放送やけど…平気やろか…｣

本人に知られないよう、選ばれなかった奴らは考える

メンバーの誰かに非がある
もしくは私生活で何かあったか…

大体は私生活で何かあった、或いは…
女性特有の日である

だから、Aが席を外した時に開かれるプチ会議はすぐに終わってしまう
本人のことは本人しか分からないから

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