嫌な時間 ページ13
SN side
俺にはたった1つだけ大嫌いな時間がある
MG「おーい、隣にみんなの家族待機してるから行ってこーい」
このみんなには俺は含まれてないから
ライブがあるたびに実家の両親宛に送るチケットも行方はわからない
最初はこっそりきてくれたりしないかと思って、ライブ中に渡した席の周りを必死に探した
でもきてくれたことは一度もない
ヒョン達には内緒にしてるけど、この間墓参りに行った後どこから聞きつけたのか
もうあんなことはするなと手紙が来た
俺は死に目に会うことも許されなければ、墓参りに行くことも許されないらしい
MG「今日もダメだったな」
隣の部屋からはヒョン達の楽しそうな声が聞こえてくる
JK「シンもこっち来いよ!!」
メンバーの家族みんな、俺が親とうまくいってないことを知って家族のように優しくしてくれる
でもやっぱり、家族って超えられない壁があるじゃん
なんだよ俺の気も知らないで
会おうと思えば会いに行けるじゃんいつでも、
それは俺も一緒か、
本当に嫌いこの時間が
純粋に家族に応援してもらえるみんなが憎く見えるから
家族を切り捨てる勇気も、芸能界をやめて家族と向き合う勇気もない、臆病な自分が嫌になるから
MG「そうやって自分を責めるな、お前が頑張ってるのは俺が1番知ってるから」
「ヒョン、今そういうのはしんどいよ、」
MG「そうか、すまない」
ソファにヒョンと並んで座る
「、っふ、ぁっ」
MG「今のうちに出しとけ」
涙が止まらなかった
「っおれ、うらやましいんだ。ここにきた時は、やりたいことしか頭になくて、わくわくして、両親の反対を押し切ってきたなんて超どうでもよかったんだ」
「だってじいちゃんとばあちゃんが応援してくれてたし、」
「でももうじいちゃんはいないし、ばあちゃんは母さんが無理矢理施設に入れたんだって」
俺もう味方いなくなっちゃったじゃん、
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rosé love(プロフ) - めちゃくちゃ面白いくて一気読みしてしまいました!更新楽しみに待ってます! (2020年11月21日 5時) (レス) id: cc83ba47d7 (このIDを非表示/違反報告)
みんゆん(プロフ) - おじいちゃん亡くなるお話で普通に泣くとこでした...職場だったので耐えましたけど...生意気マンネ君これからも楽しみにしてます! (2018年4月2日 10時) (レス) id: 12ed10ffb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しのはち | 作成日時:2018年4月2日 9時