赤い星2 妖怪学園Y 〜N遭〜

改心とそれから ページ7

チャ・リィさんは中国でもチョコを作っていたが、全く売れず、途方に暮れていた。

そんな時、棄てようとしたチョコをキョンシーたちが食べて、踊ってくれたのだという。

その後店は繁盛したが、また客が遠のいてしまうのが怖くて、もっとヒット商品が欲しくなり、キョンシーたちを利用したフォーチュンビターブラックを作り出したのだ。

「すまなかったヨ。
私はもう一度あの時の、お前たちが食べて笑ってくれたチョコ菓子を作るネ。
そしていつか、お前たちだけでなく、お客さん全員を笑顔にしてみせるネ…！」

その言葉を聞いたキョンシーたちは、嬉しそうに、ぴょんぴょん跳びながらダンスをした。









後日。

「美味しいキョンチョコはいかがですネ？」

「こんちはー！
キョンチョコ二個くださーい！」

どうやらキョンチョコなる新作を出したらしく、店は賑わっている。

「まいどネ」

「サンキュー！
ほらよ、エマ！」

「えっ？
あ、ありがとうございます！」

相変わらずあれを見ると心が痛い。

はは、いいんだ別に。

私もキョンチョコ買うし。

チャ・リィさんのところに行って財布を出そうとした。

頼む前に、肩を叩かれる。

なに、と振り返れば、ジンペイだった。

片手にはキョンチョコ。

『なn』「あーん！だっけ？」

え。

え！？

チョコを持って待機してるジンペイはこくんと首をかしげた。

『…ん』

とりあえず口を開けると、やっぱり手のキョンチョコが。

パリッと一口貰っておいた。

「これなら美味い？」

『…うん、美味しいよ。
ありがとうジンペイ』

「そっか、よかった！！」

『チャ・リィさんも、ありがとう！
美味いよこれ！』

「よかったヨ！」





こんなに美味しいのはきっと、、。



いや、やめておこうかな。

☆作者から→←紅丸&ナインテイルvsキョンシー

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