赤い星2 妖怪学園Y 〜N遭〜

広がる被害 ページ3

フブキちゃんの占いはこうだ。





〖それは、神秘の宇宙を進む旅人
酸の雨をかいくぐり、
果てしなきラビリンスを抜け、
秘密の門を開いて出会う琥珀の宝石〗









『なんかいきなり長くなったな』

「素敵な詩だね！」

本当にそんな素敵なものと出会うはずもなく、頭でモモのう○ちをキャッチしたフブキちゃん。

ぬか喜びで終わった。

そして最後にはしっかり鼻にサクッと鼻栓。

えええ私の占いなんだろう怖すぎ。





〖汝、後に背後に注意せよ。
記憶に宿りしは招かれざる過去。〗







『待ってやばそうなの引いた』

「これ、いわゆる凶ってこと？」

背後に注意！？

記憶に宿りしは招かれざる過去！？

なんだよこれ！？

「面白い！！
俺たちも早く食べようぜ！！」

「今までの惨状を見てよくその言葉が出てくるね…」

『もうやめといた方がいい！』

何自分から占い引きに行こうとしてんだとツッコもうとした。

けど、それより先に、脳が察知した。

『！！』

後ろに、何かがいる。

しかし、気づけただけで、動けはしなかった。

『うわっ！！』

誰かに思いっきり突き飛ばれ、前に転ぶ。

『い"ったい！！』

「Aさん！？
急にどうしたの！？」

『何かに押された…！！』

「えっ！？」

立ち上がらず、うつ伏せで待機。

瞬間、左腕を強く掴まれ、思わず叫んでしまう。

『ああああああ！！！
痛い！！！
痛いっ！！！！』

まだ治っていない傷口を握られ、痛みで地面でのたうち回る。

同時に、過去の、思い出したくない記憶が、蘇ってきた。

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