赤い星 妖怪学園Y 〜N遭〜

自虐 ページ31

※流血表現あります



A side


その日の夜中。

部屋着で力無くベッドに横たわる私に、何かをする気力はゼロだ。

心に、あの時のジンペイの言葉がまだ深く刺さっている。





一生刀を持てない、と言われた。






それを私は、「怪我されたら困るからお前は戦うな」と言われているように捉えてしまう。






そうか、私は結局、









どこにいても邪魔なんだな。









私は、人のために動きたいのに。


誰かを助けるHEROになりたいのに。









みんなにとっては、邪魔でしかないのか。









目の奥がカッと熱くなった。

泣いちゃダメだ。

泣いちゃダメなんだ。




もう、泣かないって決めたんだ。




頭を抱えて目を瞑る。




溢れそうなものを、歯を食いしばって止めようとした。




『…フーッ、、フーッ、、フーッ、、』




息が荒くなり、呼吸が苦しくなる。


やばい、耐えないと。


耐えろ、耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ！！！



あれに手が伸びてしまう前に！！









次の瞬間、私は弾かれたようにベッドから下りると、向かいにあるデスクにすがりついた。

二番目の引き出しからカッターを取り出す。




やばい、制御が効かない。


脳内で警報が鳴るにも関わらず、刃を出して大きく振り被る。



ダメだ、ダメだ、ダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだ！！！！！


嫌だ、もうしないって決意したのに！！！！









赤い水が、溢れた。

制御不能→←☆作者から

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