赤い星 妖怪学園Y 〜N遭〜

面倒な能力 ページ24

「時は金なり。
この勝負、一瞬でケリをつけてくれよう」

「「「！？」」」

技を仕掛ける紅丸だが、何回も台詞のところまで戻ってしまう。

『これ、時間戻ってないか！？』

「その通り！
五秒の時をリセットできる。
それが俺様の力」

「なんだよそれ！
キリがねえじゃねえか！！」

紅丸の中のジンペイが食ってかかる。

「キリはないが、針はあるぞ？」

『おちゃらけたこと言ってんじゃねえ！！！』

時計の針を武器にして戦おうとするクロックマンの頭に、Aの蹴りが炸裂する。

「おお！！」

「Aさん生身でも強い！！」

『へっ！
駄洒落に付き合ってる暇ねえんだよ！！』

続いて回し蹴り。

クロックマンはよろける。

「んんん小賢しい！！」

針を振り回すので、かわして一旦下がるA。

それと入れ替わるように紅丸が斬りかかった。

しかし、クロックマンの持つ二本の針のせいでなかなか攻撃が当たらない。

「…くだらん！！」

ムカついたらしい紅丸の一振りは針で弾かれ、断絶丸が宙を舞う。

くるくると回転しながら、そのままフブキに向かって一直線に飛んでいく。

「きゃああああっ！！」

『！！
フブキちゃん！！！』

その瞬間、Aは足に妖気を纏わせて勢い良く地面を蹴った。

フブキを押し倒し、床に倒れ込む。




シュッと嫌な音がした。

無事→←戦闘！クロックマン

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