Can't Say Goodbye【1】

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北人side




『小野千紗です！この度、RAMPAGEさんのメイク担当をさせていただくことになりました。まだ上京してきたばかりの新米ですが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします！！』


加藤｢わたしの愛弟子だから、千紗が可愛いからってみんな虐めないでね笑｣


翔平｢さっきの美少女！！！！｣


健太｢ガチじゃん…｣


翔吾｢絶句レベル…｣






え？


なんで、千紗が。

いや、メイクアップアーティストになりたいって言ってたから別におかしくは無いのかもしれない


けど……まだ俺に気づいてないのか目が合わない

こんなに人数いるからかな




樹｢北人さん、”千紗”ってもしかして、｣



隣にいた樹が小声で聞いてきた



北｢うん…あの幼なじみ｣


樹｢まじっすか…｣


陣｢じゃあ俺らも1人ずつ簡単に自己紹介していこか。俺はー｣



まだ頭の整理が追いついてないけど、順番は回ってくる

どんどん千紗の目線が移る





樹｢藤原樹です、パフォーマーです。よろしくお願いします｣


『よろしくお願いします！』






次だ




……目が合った





だけど、千紗の目は、まるで他人を見るような目だった


なんで…？




陣｢北人？｣


樹｢北人さん、(ｺｿｯ)｣



北｢あっ、えっと、吉野北人、です。……ヴォーカルです。｣





『よろしくお願いします！ヴォーカル、3人もいらっしゃるんですね〜』





名前を言っても、気づかないのか


そんなことある…？



ふと、1番当たっていて欲しくない考えが頭をよぎったけど、すぐに消した


千紗に限ってそんなことあるはずがない



他人のフリ、をしているなんてこと


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千紗が部屋から出て行って、まだ混乱したまま帰る支度をしていると、後ろから声をかけられた



？｢北人｣


北｢ん？｣


壱｢今日空いてるか？｣


北｢え、うん｣


壱｢明日の合わせ昼からだし、飲みに行こうぜ｣



壱馬から誘ってくるなんて珍しいから、久しぶりにサシ飲みすることになった



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